じいじとばあばのお友達ー宮地岳町かかしまつり(2)ー | 良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

良田 寛(ペンネーム) 新老いらくの記

いつのまにか「老いらくの記」という言葉が似合う、それなりの歳になってしまいました。
精一杯生きてきた事を何かに残したい、足跡を何かの形で残したいと思っています。

 

         天草市宮地岳町を訪れたのは約1年ぶりになる。昨年は思いもかけず大勢の案山子(かかし)に出会い驚いてしまった。今年は熊本市内から車を走らせ、その大勢の案山子に会いに行ってきた。今年は驚きこそなかったものの、昨年同様案山子たちの面白さ、愛らしさを充分味わってきた。
 今年のテーマは「牛深ハイヤ祭り」。牛深では今年4月16日、17日にハイヤ祭り総踊りが開催されるが、ここ宮地岳町では3月20日から5月5日に渡って案山子による「総踊り」が行われている。もちろん観光客の飛び入りも可能だ。
 昨年同様、会場の「道の駅 宮地岳かかしの里」はたくさんの案山子にあふれていた。総数580体(人)。その中に本物の人(観光客、関係者)がわずかだが混じっているが、遠目には見分けがつかない。我々も飛び入りで案山子に混じって踊ってきた。町の人口は500人弱だから人の数より案山子の方が多い勘定になる。
 町の方の努力には頭が下がる。「町おこし」、言葉でいうのは簡単だが、これだけの数の案山子を作るのは大変な事だ。すべて手作りで各々の表情も違う。ひょうきんな表情は笑いを誘い、見る者を楽しませてくれる。何回見ても楽しさは変わらない。ウイークデイ午前中の早い時間、観光客は少なかったが、土日はかなり観光客が多いのではなかろうか。昨年に続き今年も来たが、来年もまた来たいと思う。写真を送った埼玉の孫娘も行ってみたいと言っていた。そんな事を思わせる町おこし「かかしまつり」、頑張って末長く続けて頂きたい。
2022年3月25日