焦げ茶色の石下結城紬に、道屯織の八寸名古屋帯を結ぶ | 風が吹く日も、雨の日も

風が吹く日も、雨の日も

着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

 帯を締めたいと先に決めて、着物はそれに合うものを考えました。
 帯は、大城つや子さん製作の南風原花織の八寸名古屋帯です。
 織柄がなんだろうと思い、自分で調べて「タッチリー」というものかと思っていたのですが、今回南風原で織物の工房をしている方から「タッチリ織ではなくロートン織」とのご指摘がありました。
 南風原花織は10種類の織があるそうです。
 ロートン織(道屯織)首里織にしかないと思ったらそうではないらしく、しかしウェブを検索したくらいでは詳細もわからないという、なかなか難しいお話です。

 さて、相手に選んだのは焦げ茶色の石下結城紬です。
 最初に呉服屋さんにコーディネートしてもらった組み合わせなので、間違いないコンビネーションです。
 翡翠の鯉の帯留を、緑の三分紐でつけました。
 半衿も真面目に合わせてみてます。

photo:01



 帯地がやわらかいので、下線がちょっとよくない感じです。
 今後気を付けよう。

photo:02



 お太鼓も、帯地が柔らかいせいで微妙に歪んでいますが、実際は動いているとゆらゆらと揺れて動きがあるので、それほどみっともない感じではないのではとポジティブに考えています。
 この帯はとてもきれいな織だし締めやすい素敵な帯なので、ポジティブに大事にしています。

photo:03



 この着物と帯のコーディネートは依然にも写しているので、敢えて立ち姿は撮りませんでした。
 帯の織柄がよく見えるように、お太鼓のアップのみです。

 ロートン織が我が家にあったなんて、全然知りませんでした。
 高貴な織なので、もったいなくも嬉しくて、あまり着物を知らない間にこんなよいものを使わせて戴いていたのにびっくりです。

 ちなみに、半衿は通販で購入したポリエステルのプリントのものです。
 そんなに高くなかったと思いますが、こちらもまだあまり着物がわからない上に手作りに手を出していない時に買いました。
 紫の花柄が、思ったより焦げ茶色の着物によく合いました。

 衿元が花柄なのに、帯らへんが幾何学的な感じで、着物って面白いですね。
 正直、これで合ってるのかどうかはいつもわからないのですが、ひとつだけ答えがあるものではないので、難しくもあり、簡単でもあり、不自由なようで、自由なんですね。
 着物のコーディネートを考えるのは、重労働ですが、楽しい遊びです。