芝川家のお雛様と美しい船場のいとはん展 | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

 大大阪時代の近代建築で有名な芝川ビルで、お雛様の展示があったので観にいってきました。
 同時に、船場のいとはん(お嬢さん)の写真展が開催されていました。

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 お雛様の展示会場は最上階で、そこに行くまでの階段にいとはんの写真が展示されていました。
 幼い頃からお嫁入りまでの晴れ姿と、お嫁入りの時のお道具や行列の写真です。
 お嫁入り道具の目録も置いてあり、その内容が凄過ぎて言葉がありませんでした。着物の数は勿論多く、羽織だけで40枚ありました。(それだけ数えた)
 着物も普段着から訪問着、浴衣、反物、装飾品、お茶や書道のお道具、学期、便箋や切手もありました。
 昔は貧富の差が激しかったと聞きますが、これを見て納得です。

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 こちらが、現在の芝川家の当主らしき方のおばにあたる方のお雛様だそうです。
 三種類ありますが、全部がそうです。
 偶然にも出展された芝川氏がお友達を連れてこられ、説明していたのを盗み聞きさせてもらったところによると、おばさまが亡くなられて遺品整理をしていたら、お雛様が出ていたので展示してみたとのことでした。
 きっと、遺品といっても相当な量があって整理も大変なんでしょうね…。

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 こちらはお内裏様とお雛様がなくなっていて、画家さんが絵に描いてくれたそうです。

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 ミニチュアの食器類が精巧にできています。

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 こちらは、武士や楽士です。

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 昔は、男の子がいない時でもこのような武士の人形や五月人形を贈ることがあったそうです。
 なんでかと言うと、男の子を生むようにとプレッシャーをかける為だったそうです。ひどい嫌がらせやん…と思いながら聞いておりました(^。^;)

 ええところのお嬢さんは、庶民とはまた違う苦労がいろいろあったんでしょうね。
 でも、大阪が華やかだった頃のお話に触れることができて、楽しかったです。