海松茶地に雪輪の小紋に、鱗文の名古屋帯を結ぶ | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

 雪が降る寒い土曜日でした。
 仕事関係である会に出席する日でしたが、土曜日なので着物が着たくなり、目立つとは思いましたが着物で行くことにしました。

 海松茶(みるちゃ)の地に雪輪どりで草花を小さく描いた化繊の小紋に、ちょっと変形の鱗文の名古屋帯を選びました。どちらも化繊で、天気が崩れて濡れても大丈夫なものです。
 帯〆だけはよいものにしました。藤岡組紐店さんで戴いたものです(ただし、灼けがあるので半額)。

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 着物も帯も使い勝手がいいと思っていたものですが、今頃見るとさっぱりし過ぎているような気がします。
 着物を着始めの頃に買ったものなので、見る目が変わってきたんでしょうね。
 赤い帯〆と帯飾りで、華やかさを添えました。

photo:02



 こうして見ると、まるで茶道仕様かと思うようなコーディネートですね・・・。
 でも、化繊は雨の日にどうしても着物という時のためだけのような感じになってきた昨今ですので、新たに別の化繊を今の感覚で購入するのはもったいないと思うんですよね。
 以前は着物と無関係の集まりや飲み会、長時間の着用が見込まれる場合などに化繊の着物を活用していたのですが、最近は正絹でも安いリサイクル品を着ることが増えてきました。
 正絹の紬は着心地がいい上に糸がきれいで、見て触って着て感じる満足感がとても大きいのです。
 そちらに慣れてしまうと、化繊はつまらなくて、あまり袖を通そうという気も起きなくなってきました。

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 でも、最近の化繊はいい生地があるらしいし、化繊の方が柄いきが自由で楽しいようにも思います。
 今選んだら、絶対違う雰囲気のを選びます。
 伝統的な染織も応援しますが、化繊の改良開発にがんばっている人もおられるんだろうな。
 消費者にとっては、どちらもなかなか顔が見えにくいのが残念です。