昨年からよくお邪魔している呉服屋さんが、年末のセールで出していた八重山ミンサー織の半幅帯。
どれもネットで見るのとはちょっと違った織り方で素敵なものばかりが5本ほど。
セールでもし「お出会い」をしたら、と想定していた予算額を超えた値段でしたが、お店の方が言うには原価割れの値段だそうです。
散々悩んだ末に、一番気に入ったものを一本戴いて帰りました。
それが、この写真の帯です。
五つ玉と四つ玉が織り出されているので確かにミンサーですが、じゃあムカデの足はどこに?
玉の上下だとすると、随分長い足になります(笑)
深い赤に走る茶色のラインが都会的で、今までに見たことのないミンサー帯でした。
知らなければ伝統工芸品とは思わないかもしれません。
それを買った翌日に、着る予定だったコーディネートがこちら。
前帯には柄がないと思い込んでいました。この思い込み、たまにやらかします。
実際に着付けてみると、前柄がばっちり出るので気に入らない・・・そこで、急遽登場したのが、前日に購入したミンサー帯でした。
この花倉織の着物に赤は絶対間違いがないので、いい感じの取り合わせになりました。
帯留は手作りのポインセチアです。(この時点でまだクリスマス前です)
これもよくあることですが、柄を前の真ん中に調整するのを忘れてます。そこは気にしないでスルーしてくださいw
小さい羽根を出して、ゆったりとしてお太鼓風・・・帯の長さがあったので、適当にタレを垂らしてみました。
手抜きではありますが、半幅帯結びはお太鼓と違って正解はないので大丈夫です。
ミンサー帯は単純な柄ですので好き嫌いが分かれるかと思いますが、柄に意味がこもっていて私はその素朴な文化が好きです。
ものとしても、木綿の帯で締めやすく、使える時期も選ばない、優秀な部類ではないかと思います。
予算オーバーは痛かったけど、いいお買い物でした。