久留米絣の木綿着物に、化繊の辛子色の帯を結ぶ | 風が吹く日も、雨の日も

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 百貨店の催事で久留米絣を見てからずっと恋をしています。
 あの時見たのはモダンな柄いきで藍染めの手織りだったのだと思います。
 通販で検索して、久留米絣の安い反物着尺と出会いました。
 「証紙はありませんが、久留米絣です」と書き添えられていて、破格の安さ。

 もともと、自宅で洗える木綿の着物は欲しいと思っていました。
 すでに持っているのは阿波しじら木綿で、こちらは夏限定の木綿です。
 通常の木綿は年中ずっと着用可能です。ただ、木綿の種類によって生地の厚さが変わるので、真冬には寒いかもしれない薄地の木綿もあるようです。
 この木綿は阿波しじらよりはしっかりですが、他の厚地と言われる木綿と較べた訳ではないのでどんなもんでしょう?
 とりあえず憧れの久留米絣だと言われているし、何より柄がとても気に入ったので、購入してお仕立てせずに何ヶ月か抱えていました。

 秋にお世話になっている呉服屋さんがお仕立てキャンペーンをした時を狙ってお願いしました。
 やはり上等なものではなく、きっと機械織だし染料も天然藍ではなく化学染料だと思うと言われましたが、久留米絣なら機械織でも丈夫だし、化学染料なら藍止めをしなくても大丈夫と言うことで思ったより仕立て代は安くなりました。
 居敷当てをお願いしたのですが、背伏せだけでしなくてもいいと思うとのこと。それで大丈夫なのか、耐久性として違いがあるのかわからなかったので、呉服屋さんの担当の方の判断に任せました。

 そして、購入から何ヶ月も待って、ついに出来あがり袖を通す日が来ました。
 藍・青系なので、化繊でリバーシブルの半幅帯の辛子色で無地の方を表にして、気楽な感じで着ることにしました。

photo:01



 帯〆は、母が持っていたものです。
 意外に使いようがなく、この時初めて使いました。まだきれいで、新品のようでした。

photo:02



 裏の柄も見せつつの結び方にしてみましたが、柄の存在感が思ったより大きかった気がします。
 ちなみにこの帯は、楽天優勝セールで買いました。

photo:03



 いつかはちゃんとした久留米絣が欲しいのですが、今はこれで充分かな。
 木綿はやはり裾捌きが悪くて、初めて着たので戸惑うものがありました。
 ただ、やはり木綿は軽くて柔らかくて、着心地はとてもよいものでした。
 汚れたら自宅で浴衣のように洗える扱いの手軽さは魅力的。普段から着物を着るなら、自宅ではこんな着物がいいと思います。

 少しずついろんな久留米絣を見る機会があり、織元さんがやってる通販サイトなんかも見ています。
 他にも木綿は伊勢木綿とか遠州木綿とかいろいろあるので、ゆっくりといろんな木綿を知っていきたいな。
 染織は本当に深い。
 面白い!