市松と束ね熨斗文の色大島に、薔薇柄の名古屋帯を結ぶ | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

 Facebookで知り合った京都の着物屋さんが出しておられた名古屋帯に、ひと目ぼれしたものがありました。
 量産はされてないので、売れたらそれでもう終わりなのですが、夏のFBキャンペーンなるものがありお仕立て代サービスで求める機会に恵まれました。
 二代目川村久太郎の手になるもので、左のグレーの部分は松煙染です。

 この帯を初めて見た時からずっと絶対合うと思っていたのは、この色大島です。
 どちらも黒と赤が使われていて、派手でなく華やかさがある、素敵な組み合わせになりました。

 帯〆は着物と帯の赤に似た落ち着いた色のものを選び、帯揚げもしっかりしたものにしました。
 この帯揚げは色こそ淡いベージュとグレーのシンプルなものなのですが、生地がとてもよく、自己主張の強いもので、合わせる着物や帯を選びます。
 だから、そんなに登場回数はないのですが、今回のコーディネートにはばっちりでした。 

 帯にしっかりした柄があるので、帯〆や帯留は目立たない方がいいと思いました。
 どれを一番見せたいかや目立ってるかというポイントを押さえて、それ以外の要素は引き算のコーディネートをするとすっきりします。
(常にすっきりなコーディネートにどうしてもなってしまうんですがww)

photo:01



 着付けた前姿。
 私の帯の巻き方だと、薔薇柄がばーんと前に出てきます。

 この色大島はリサイクル品で、裄が少しだけ短い仕立てになっています。
 中に着ている正絹の長襦袢は、他の着物を仕立てる時に一緒に作ってもらったもので、私のジャストサイズになっています。
 普通に着ると、着物の袖から長襦袢の袖がはみ出してしまうので、長襦袢のそでを少しだけつまんで、安全ピンでとめて着ています。
 着物の裄は1~1.5cmくらい短いだけですので、見て違和感がある程に短い訳ではありません。

photo:02



 お太鼓姿。
 薔薇柄がよく見えるように、いつもと反対向きで撮ってもらいました。
 髪に挿しているのは通販で買った簪です。実物を見ると予想していた色と違っていたので使いあぐねていたのですが、この日はちょっとしたパーティだったので、まぁいいやと思って挿してみました。

photo:03



 今回のこの着姿の写真を売ってくださったお店の方にお送りしたら、とても喜んで下さって、Facebookと楽天の店長ブログに掲載されていました。(許可出し済み)
 買い手の着姿を見た販売員の方、作り手の方は皆さん喜ばれます。
 細い糸のようなものですが、相手がわかっている限りは、着てみた姿を披露していきたいなと思っています。