栗おこわ | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

 今思うとどうやって送ってくれてたのか全くわからないのですが、子どもの頃母方の祖母が栗おこわを作ってわざわざ大阪まで届けてくれたことがありました。
 見た目よく南天の小枝が添えられていました。
 当時クール宅急便なんかなかったと思うので、よく腐らずに届いたなーと思うのですが、そんなことが忘れられないくらいに、秋になると栗おこわが食べたくなります。

 我が家には「栗くり坊主」という、栗むき専用の上等なハサミがあるのですが、ここ数年は全く活躍せずじまいでした。
 離婚前で家族が多かった頃、食いしん坊で季節ものが大好きな母、手出しするのが大好きな前夫の手伝いがあって、栗をむいて食べたものでした。
 でも、今は私がむかなければ誰もやってくれないし、子どもさんは栗とか栗おこわにそれほど興味がない様子。
 お店に並んだ栗は、私の家計感覚からすれば季節ものだけあってちょっと高めのお値段だし、栗むきに必要な時間を捻出できる気もしないしで、結局秋に自宅で栗をむくことがないままに数年を過ごしました。
 もしかしたら一回くらいむき栗を買ったことがあったのかもしれないけれど、そういうのって、自分でむくのとちょっと違うんですよねー。

 今年はついに意を決して、栗おこわを作ってみることにしました。
 しかし、決意したのが遅く、すでに八百屋さんではあまり栗を見かけなくなっていました。
 ある日スーパーで見かけた栗を、もう値段もロクに見ずに購入しました。
 確かおこわには色がついていたと思うので、ささげも一緒に購入。
 ひと袋分全部の栗をむくのは、やはり大変でした。
 しばらく腕が痛かったな。
 でも、昔は母や前夫があーやこーやとどうすればむきやすいかいろいろ言っていて、ペティナイフを併用したりしてたのですが、今回ひとりで黙々と「栗くり坊主」だけでむいて、別に何の不都合もありませんでした。
 ただ腕が痛いだけ~。

photo:01



 軽く下ゆで。
 後からネットで見たら、保存するにはゆでないで生の方がよかったのかな?
 それとも一旦ゆでてから皮をむいた方が渋皮がむきやすかったのか。
 よくわからないのですが、とりあえずむいて下茹でして、冷凍にしときました。

photo:02



 満を持して、栗おこわ!
 炊きました!
 炊飯器のおこわモードでらくちん。

photo:03



 3合×2回分の栗があったので、2回おこわを炊きました。
 大満足。
 しかし、子どもさんがこれまた全く興味を示さなかったので、全部私ひとりで食べることになり大変でした(^。^;)
 鶏ごぼうおこわとかだったら大好きな子どもさんなのですが・・・好みがはっきりしてるって素敵☆