先日雨の中、友人に連れられて京都に行っていました。
友人任せで下準備も何もせずについて歩いていて、友人が来たくて、でもひとりで入りづらかったお店に連れていかれました。
omo という、ブティックのような着物屋さんです。
私が今まで見た中で、一番着物屋さんらしくない着物屋さんでした。
なんせ、店の中の商品が少ない!
とてもすっきりとしたディスプレイで、ひとつひとつが気のきいた、上等のものが並んでいるという印象でした。
綿更紗の作り帯がきれいに並べてディスプレイされていて、それが鮮やかで、着物なのに現代的で、かといってお店のすべてが若い女性向きの雰囲気でもなくて、とても不思議な空間でした。
本当に細かな手仕事で作られた素敵な帯留がいくつも棚にあったのですが、どれも相応の値段で見るしかできないものばかりだった中で、ほんの少しだけ、桁がひとつ少ない商品がありました。
友人が、つき合わせたお礼にと、その中からひとつ選ばせてくれました。
選んだのが、この帯留です。
水を固めたような、繊細な色みをしています。
三日月型のものとどちらにしようか悩んだのですが、何でも丸いことがいい(?)のでこれにしました。
というか、尖りがあると着物や帯にキズをつけてしまうかも、と思ったというのもあります。
夏に向かって涼やかに活躍してくれそう。
それにしても友人は、私を釣る方法をよくご存じです。
omo 京都 もりたもとこの楽しい着物屋