黒地に蝶と牡丹の小紋に、アンティークの六寸帯を結ぶ | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

 着物を着始めの頃にセットで買った化繊の小紋です。
 何故か着てもきれいに見えなくて、着ててもあまり楽しくない一枚でした。
 黒のはずなのに、締まって見えないような気がしていました。
 きっと着付けが下手だからだろうと、いろいろ勝手に思っていました。

 でも、最近まぁまぁマシに見えるようになってきました。
 着付けの自信がついた? 決してそんなことはないのですが、どうなんでしょうか?

 黒は色合わせがしやすいので、今までもその為にたまに登場していたこの小紋を、今回はアンティークの六寸帯という中途半端な太さの帯に合わせました。
 この組み合わせは着物を着始めのころに一度やったものです。
 アンティーク独特のこの朱赤は、合わせる着物を選ぶように思います。

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 帯は白地に朱赤で、ところどことに空色が浮かぶという、本当にアンティークっぽい派手な色使いになっています。
 地の白が古さに多少くすんでいるので、パッと見そんなに派手には見えないかもしれません。

 帯〆は親が私によく使わせた、これも朱色の丸組みのものです。
 成人式も子供さんの七五三も、全部この帯〆でしたw

 帯が本当に古くて、縫い合わせてあるところがところどころ解けてしまっていましたので、締める前にそこを縫い直そうと見てみたら、部分的にではなく全体を縫い直す必要があるくらい縫い糸が弱くなっていました。
 色を合わせて選んだ糸が、これまた古くて、縫いながら何度も切れてしまったのでとても時間がかかってしまいました。
 出掛ける予定時間が迫ってきて、なんか途中で泣きそうになってました。

 遅刻必至で連絡した上で、なんとか着付け。
 六寸帯は折ると半幅より細くなってしまうので、悩んだ末に折らずに締めました。
 なので胴の部分は半幅や名古屋より太くなってます。

photo:02



 カルタ結びを変形させて、少しだけお太鼓みたいにしました。
 帯の柄にある鶴をなんとか上向きにできないかと、時間がないのに奮闘しましたが叶わず・・・。
 前もって練習しとくとか、余程慣れていないとそんなことは無理でした。

photo:03



 そろそろ寒いので、防寒用のポンチョを着ました。
 化繊の着物は静電気が凄いので、絹のコートと一緒にはしたくなかったのでした。

 このポンチョは着物を着始めた最初の秋に、真冬用として購入したものです。
 和装・洋装兼用になっていますし可愛いので、ポンチョはお勧めです。

photo:04



 ただ、もう感覚がすっかり着物に慣れているせいか、上着を羽織ってて背中にお太鼓の膨らみがないと変な感じがしますね。
 あの膨らみは老けた感じもしないではないのですが、もうあるのが当然という気がしてきた今日この頃です。

 それにしても、着物はあたたかいですねー。
 冬は着物です。