岸和田のだんじり | 風が吹く日も、雨の日も

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着物と子どもと「おいしいは正義」の日々。街歩きや美術館なんかも好きです。

 初めて企画されたAUGM大阪の翌日観光に、天王寺アップルクラブというユーザーグループの一員として参加してきました。

 他地方のAUGMは年に一回だけで、前夜祭・当日・翌日観光がワンセットになっていることが多いそうです。
 しかし大阪は年に三回くらい開催するので、前夜祭はありますが翌日観光の企画は今までありませんでした。
 たまたま岸和田のユーザグループの主催者がおられて、更に岸和田のだんじりと日程が合ったのが幸運でした。

 私は大阪に生まれ育ちながら、幼少の頃の神社の夏祭りくらいしか経験がないので、今回初めて岸和田のだんじり祭りを生で見ることが出来て感動しました。

 他の参加者と梅田で集合だったので、一旦北上して集合場所へ。
 小ぶりなバスがチャーターされていました。
 高速に乗って南下していき、まず着いたのは岸和田城です。
 割と気の抜けた感じの展示ではありましたが、ここで岸和田の歴史を知ることができました。
 岸和田は大阪府下では大阪市、堺市に次いで三番目に市になったとのことでした。独特の文化を色濃く残している誇り高い土地柄であることが改めてよく理解できました。

 お城は逆光であまりきれいに撮れず・・・。

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 お城の天守閣の前の庭はきれいに撮れました。

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 次はだんじり会館へ。
 ここはすごく力の入った展示でした。
 超オススメの施設です。

 本物のだんじりがいくつも展示してありますし、とても臨場感のあるだんじりの映像を観ることができます。それも、2Dと3D。
 だんじりの上下を分けて置いてあるところがあり、子供がひとり、ノリノリで屋根に乗りまくっていました。
 そう、だんじりのてっぺんに乗ることは、この地域の男の子の夢なのです。

 だんじりのミニチュアの細工や、各町の法被も展示されています。
 お土産屋さんもあって、だんじりキティちゃんやリカちゃんまで売ってます。マジですよw

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 この後、手打ち草部うどんののらやさんに連れて行ってもらい昼食です。
 のらやさんは草部うどんのチェーン店ですが、本店は鳳(おおとり)でこのすぐご近所です。
 店の至るところに猫がいて、湯飲みや茶碗など食器も全部猫。
 とってもかわいいお店でした。お料理も美味しかった!

 手打ち草部うどん のらやホームページがあります。

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 私が戴いたのは、鴨つけ黒麦うどんでした。

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 さて、ついにだんじりです。
 だんじり、いっぱいでした。
 あんなに数があるとは思いませんでした。
 おまけに、一台のだんじりに人がいっぱいです。
 前にいる人、乗ってる人、後ろにいる人。後、横で通路を確保する係の人。←この人は危険ですw 道を確保する為にどーん!とぶつかってきたりします。お祭りでは許される行為だそうで、ぶつかる先はまず女性だそうです。
 私、一回思いっきりタックルされました~((((((ノ゚⊿゚)ノ

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 時々場所を変えながら、結構長時間だんじりを観ていました。
 激しいやり回しは見れなかったのですが、てっぺんでノリノリの方を沢山見れたので大満足。
 それから、エラいさんっぽい年配の方の浴衣姿にキュンキュンしてました。
 女の子は中学生くらいになるとだんじりに近寄ることが禁じられるそうで、小さい女の子ばかりがいっぱい後についていました。髪の長い子はみんなまとめてるんですが、そのまとめ方がレゲエなのが面白かったです。

 だんじりの後には岸和田の商店街に行き、朝ドラで有名になった「コシノ洋裁店」などを見学しました。
 だんじりの祭礼は9月と10月の2回あって、私達が行ったのは10月ですが、9月の祭礼の時にコシノ三姉妹が帰ってきてたそうです。

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 そして、そろそろ帰途に・・・というところでしたが、最後にご当地B級グルメの「カシミン焼き」をご馳走になりました。
 かしわ(鶏肉)とミンチ(挽き肉)が入っているので、そう呼ぶそうです。最近ちょっと高くなったそうですが、ボリュームがあるので主催の方は学生時代などによく食べたそうです。
 主催者の方の好意で、観光の参加者みんなに奢っていただきました。

 カシミン焼きのお店にあらかじめ人数を伝えて焼いておいてもらったのですが、お店のおばちゃんが注文した人に全然名前を聞かないのがおかしかったです。後から着信履歴を使ったのか「マヨネーズつける?」という確認の電話をしてきはったのですが、返事をしたらすぐ切ってしまって、やっぱり名前は聞かない(笑)
 まぁそんなもんですねー。

 主催の方のオススメのお店の「カシミン焼き」、とっても美味しかったです。

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 子供さんへのお土産としてだんじり会館でお菓子を買っていました。
 そして、ご当地キティちゃんを集めている友人にはだんじりキティちゃんを。
 あげてしまうので、記念撮影をしておきました。

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 今回のだんじり祭りを見てひしひしと思ったのですが、岸和田では子供の頃からだんじりの文化の中で育ち、だんじり祭りは生活の中のすべてより優先されます。
 その為に仕事を休んだり辞めたりするほどだそうで、カレンダーも月めくりは9月から翌年の9月までになっているそうです。
 祭りではかなりの年配の方も指導的な立場で参加されますので、本気の大人と子供達の、地域をあげての祭礼になっています。

 私が現在住んでいる地域では、秋祭りとして子供が花車を曳く行事がありますが、年々子供の数自体が少なくなっており、その中でも参加者は減り続けています。淋しいものです。
 こちらの秋祭りでは大人は段取りと指導をするだけで、祭り自体には参加しません。
 子供だけの祭りになっているので、どうしても先細りになっていくんだろうなと思わざるを得ませんでした。

 本気でやっちゃう大人、凄かった。
 そんな感動の、だんじり祭りでした。

 観光を企画し案内してくださったユーザーグループ「マクニオン」の立花さんに、この場を借りてお礼申し上げます。
 とても素敵な体験をさせていただき、ありがとうございました。