10年以上前に、何故か母がこの生地の反物を持っていて、私の付け下げの仕立てを頼む時に一緒に仕立ててもらった浴衣です。
藍がとにかくよく落ちて、持つとすぐに手が青くなるほどでした。
着付けを憶えた去年も色落ちが激しいので着られないと手をつけませんでした。
今年、母が亡くなり、母を偲ぶ気持ちからこの浴衣を着たいと思いました。
着物の仕立てをしている方に伺ったところ、酢で藍の色落ちを止めることができるかもしれないとのことで、教えて戴いた方法でかなり色落ちを押さえることに成功しました。
そして無事に今年、この浴衣を着ました。
帯は手結びをしたい性質ですが、着物をまったく着れない時にこの着物に合わせて買った作り帯があるので、敢えてそれを使うことにしました。
着付けた前姿がこちら。
帯飾りの琉球ガラスは、実はこの日のうちにどこかで落としてしまいました。ビアガーデンでラテンな暴れ方をしてた時かな(^。^;)
作り帯は確かに楽ですね。でも、なんか慣れない・・・。
形がカンペキ過ぎるので、見ればすぐにそうとわかってしまいます。それが少し恥ずかしい感じがします。
地色が藍なので辛うじて着ることができますが、柄の薔薇といい、このビタミンカラーといい、自分では絶対選ばないものです。
花火みたい、と言って下さった方がいて、夏らしくていいのかもしれないですね。
まだ少し色落ちはしていましたが、着用に堪える程度なので問題なしです。
丈が若干短かったような気がしましたから、もっと年齢が高くなると外には着て出ない方がいいかも。
でも、折角仕立ててもらった浴衣なので、これからも長く着ていこうと思っています。