先週の土曜日のイベントで、『多忙なエンジニアの恋人獲得法』と言うタイトルの発表をしました。
このテーマを選んだのは、男女のコミュニケーション感覚のズレが凄いことに最近気づいたのが理由です。
発表を聴いてくださった男性には、なるべく早くこのことに気づいてもらいたいと思いました。
自分が女性なので余計にそう思うのかもしれませんが、女性が男性の特性を理解して配慮するよりも、とにかく男性に、コミュニケーションを楽しむ技術を身につけて欲しいと思っています。
日本人男性の自殺がとても多いと聞いています。
私の父も自殺しています。そして、父はお世辞にもコミュニケーションが上手いとは言えませんでした。
さらにぶっちゃけた話をしますと、私の前の夫は「ケンカは嫌だ」と言って夫婦家族で意見が違ってもそれをぶつけ合って話をする術を持ちませんでした。また、言葉が通じない赤ん坊の相手はもっと苦手で、欲しがっていた子供が出来てもロクに世話をせず、言葉がわかる年頃になると気分次第で子供の相手をしようとするのですが、そこには親子としての信頼関係がなく、ついには子供にひどく嫌われる結果になりました。
彼にとって二度目の結婚、待望の子供、そのどちらの関係も破綻してしまいました。
少子高齢化社会で、家族親戚はどんどん減り、結婚しない人や子供がいないカップルも増えています。
昔のように家族親戚が多ければ、堅苦しくともしきたりに沿って生活することでなんとかなっていた社会が、今はもう崩壊していると思えてなりません。
こんな時代を生きていくのがどれほど辛いか、それが女性よりも男性にとって厳しい現実であることは、男性の自殺率が女性の2.5倍にもなるという統計が示しています。
男性の自殺。また、独身男性の引きこもりや孤独死のニュースが流れることは昔より増えました。
なぜでしょうか?
男性は、人生を楽しむことやコミュニケーションを重視しない傾向が強いのがその理由だと思えてなりません。
コンサートに行っても、観劇に行っても、ランチに行っても、大抵その場で圧倒的に女性が大勢を占めています。
夫に先立たれた女性は女友達と余生を謳歌し、長生きします。
女性で問題なのは、貧困率が高いことです。
男性はもっと自分以外の人と、生活を楽しむべきです。
でも、社会的にそのような生き方とは対極の生き方がカッコいいという風潮がまだあるので、なかなか踏み出せないというケースが多々あると思います。
ここで、想像してみてください。
友人とつきあい、女性と付き合い、親とも適度な距離を保ち、子供とも信頼関係を持っていけたら、いいと思いませんか?
仕事が現役で出来る年数より、人生はずっと長いのです。
その、人生をどう生きたいか、考える時間をもっととって、それを基準に生き方や働き方を考えて欲しいのです。
十代からコミュニケーションや自己表現の楽しさや技術を覚えれば、将来いい家族に恵まれる確率はぐんと上がると思います。
二十代でも大丈夫。いえ、本当は何歳でもいいのです。
早い方がいいに越したことはありませんが、大丈夫。やる気になったら、その時が一番の機会です。
生活を楽しむこと、その楽しみを誰かと自然に分かち合うことを、想像して、挑戦してください。
淋しくて、満たされない人、男性でも女性でも、何か、誰かと繋がる楽しみを探してください。
どうすればいいかわからなければ、誰かに聞いてください。
動きましょう!
しあわせは案外、近くに目立たない感じで佇んでいます。