長い長い夏休み。
流石の子供さんも時間やパワーを持て余し気味の様子。
かたや私はしんどい仕事の状況を抱えて、それに負けじと飲み会などにも顔を出してなんとかやっておりました。
ある時家で子供さんの手を見て、驚きました。
自傷行為が再発していました。
それに気づいてすぐに、軽く気が動転したようになってしまいました。
それからしばらく、何が原因だろうかとしきりに考えていました。そして、この事態に際して私は何をどうすればいいのだろうと考えました。
でも、具体的なことが何も思い浮かびません。
それは辛いことでした。
何時間も悩んでいましたが、最終的には放り投げてしまいました。
だって、私はしないといけない仕事や、決めた約束がある。
どうあがいたところで、子供さんにしてあげられることはそんなに沢山ない。
見守るしかない。
結局、いつもと同じです。
家の中を調え、食事を出来る限りきちんと作り、暗い顔をせずに淡々とやるべきことをやり切る。
ふてくされたり、出た料理を食べなかったり、夜になっても寝ないのは子供さんの決めた行動なので私はそこに介入出来ません。というか、しません。
こんな小さな家の中で、ふたりきりで生活しているのに、それぞれが全然別の人生を生きてるんだなぁと思ったりします。
泣けてきます。
でも、ここに一緒にいるのが、縁というモノなのでしょう。
私もイヤになるくらいのことをいっぱい抱えている。
でも、なんとかやってるし、やれてない時はダウンしてるし、それは自然な感じでいいかなと思います。
がんばるのは、子供さんの前でひどく暗い顔をしないようにということぐらいです。
子供さんの自傷行為は、死にいたる程のものでもない。
ただ、見るとひどく心が痛むのです。
子供さんも、きっと痛い思いをしているのでしょう。
それをこっそり共有するだけが、親として出来ることのすべてのような気もします。