嵐の一夜

私は地元に、めちゃくちゃ面白い友達がいる。

あきさんとしのちゃんとかもんさん。

このメンバーには２つの大きな特徴がある。

「ものすごい喋る。」

そして、

「ものすごい食べる。」

みんな見事に人の話は一切聞かないしお箸を置かない。


６年くらい前このメンバーでハワイ旅行に行ったときも凄かった。

行きの空港から食べまくって喋り続けた。

帰るころにはみんな二重あごで口内炎だった。

５年くらい前に富士登山したときも凄かった。

お菓子と酸素ボンベ片手に喋り続けた。

苦しければ喋らなければいいのに喋り続けた。

でもちゃんと頂上まで登りきった。


そんなかっこいい人達。

彼女たちが我が家に遊びに来た。

もちろん食べ物を携えて。


中華料理屋さんにお嫁に行ったしのちゃんは餃子を差し入れ。

てっきり出来上がってるものかと思ったらうちで包むとこから始めだした。

意外な展開だったけど美味しかった。



レストランで働いてるかもんさんは牡蠣を差し入れ。

うちの台所で殻を開けレモンをしぼって皿に並べだした。

３０個。

部屋中が江ノ島の匂いになったけど美味しかった。




「パン粉を買ってきて」という私のお願いに応えてくれたあきさんはパン粉じゃなくてデニッシュパンを買ってきてくれた。

細かく刻んで頑張ってコロッケの衣にしたらサーターアンダギーみたいなスウィーツに仕上がった。

でもこれはこれで美味しかった。



私も色々作ってたからお皿が載りきらなくてテーブルを二つつなげて大金持ちの食卓みたいになった。

でも４人で全部食べきった。

結局、夕方６時半に来て朝の６時までの１２時間食べて喋り続けた。

といってもみんな話聞かないから同じ話が何度も繰り返された。

笑いすぎて食べすぎてお腹と喉が痛くなった。


いつかこのメンバーでアメリカ横断か縦断してみたい。