任天堂の修理が全部無料だった時の話 | しのぐのブログ

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何度も話してきた事ですが私は昔ゲームショップの店長をしていたことがあります

古くは日本で最初の中古ファミコンショップの店長をやっていましたし、日本で最初のトレーディングカード専門店の店長もやっていました、トレーディングカードにおけるシングルカードという名前は私が命名したものです海外視察の際アメリカシアトルのスポーツカード専門店でショーケースの案内にシングルカードと書かれていたのを見てそれを日本で初めて導入したのが私です

その後大体XBOXの登場の頃に電源系は離れてしまいますが個人的趣味としてはPCゲームが飛躍的発展を遂げていたのを追いかけていましたので一定ジャンルにおいて日本で最も詳しい解説者になっています

 

今回は任天堂さんの修理に関する奇妙な体験を振り返ってみたいと思います、もしかしたら過去に話した内容と重複するかもしれませんがご容赦ください、どうしても埋もれさせてはいけない話だと思いますので

 

任天堂製品の一部のハードは頑丈というのは本当にあった話ですが同時に壊れやすいハードを作ってきたのも事実です、試行錯誤の繰り返しで現在に至るという感じです

ファミコンで言えば本体は壊れにくく、コントローラーは簡単に壊れます、カセットやカードのメディア接続部は壊れにくく、CDメディアは壊れやすかったです

任天堂の修理にこだわりがあるのは伝統のようで子供がシールなどを貼ってデコレーションした本体を一切触れずに中身だけ修理するなんてことは日常茶飯事でした

 

私は中古ゲームを扱っていましたのでゲーム機をメーカーに出す例も多く毎月数十台の修理依頼をメーカーに出す経験があり一般の方よりは修理に対応する頻度は高かったので情報量は多かったはずです

セガさんはカードの修理対応が早く初期ロットで不良品が発生した時に電話をしてこちらが修理品を発送すると同時に交換用の新品を発送してもらうなどの経験をしたことがあります、メーカー毎に修理対応に関するクセのようなものを肌で感じていました

 

そんな中でも任天堂さんの対応は特に印象深く私の記憶に残っていますので私が体験したことをそのまま話します

 

任天堂の本体は昔から全く同じ販売方法でも中身のバージョンが違いバリエーションが存在します、最初の年に発売した本体と最終販売バージョンが違うのは当たり前で複数のバージョンが存在します、見た目も販売方法も価格も一緒なので私のように修理をした経験が無いと実感がわかないかもしれませんがそれは事実です

 

そんな中お客様からの指摘でカセットのバッテリーバックアップの内容が消えてしまうという話を伺ってその修理品を症状を指摘して任天堂さんに送りました、噂では発売された特定の本体のバージョンで良く発生する症状と記憶しています

その修理品は新品になって送り返されてきました

そこまではよくある話なのですが異変が発生したのはその後です

その件とは全く関係の無い修理品を保証期間切れなので修理代を確認する旨を伝えて修理品を発送しました

すると帰ってきた修理品は無料修理、えっ?どういうこと?何故修理代金が無料なのか説明が帰ってきていません、まあ店としてはお客様にとって不利な話ではないのでそのままお客様にお渡ししました

その後はお客様の扱いの問題で完全に壊れてしまった本体を修理に出しました、これでは修理出来るのか?と不安になるレベルの壊れ方だったのですがこれも保証期間外にも関わらず無料修理されました

その後も似たような状況が続きました多い時は一度に6台の本体を発送したのですが1台も修理代金の請求が来ていません

 

 これはもしかして私の店に一切修理代を請求しないつもりなのか?

 

そんな疑問を感じつつ修理対応していたのですがどんな症状にも関わらず私の店への修理代金請求が無いという状況は数年たっても続きました

店としては一切不満がある状況ではないので放置しつつ対応しましたが今となって考えると事情の説明があればこのお店に修理依頼をすれば修理代がかかりませんと告知してみたかったですね

 

その後私の勤めていた会社はトレーディングカードゲームの空前の大ヒットにより主力商品をカードゲームに移行して私も専門店を立ち上げて電源付きゲームから離れてしまったのでその状況が何処まで続いたのか確認出来なくなってしまいました

 

この話をあなたは信じますか?

これは噂とかではなく実際に私がゲームショップ店長をしていた時に実際に体験した出来事です

再現出来ないので証拠を提示することは出来ません、もしあなたが任天堂さんの過去の修理品に対する対応を調べることが出来るならこれが特に特殊な状況でないことを理解できると思います