日本におけるドイツゲームのプレイスタイルは東京圏のオフ会に参加してみたかぎりではある程度確立してきているように見える。
これはあくまで私見であり必ずしもそうでないかもしれないが、現在確立しているプレイスタイルは何かのゲームをプレイして、終わればすぐに何か次のゲームを取り出して遊び、再び同じゲームを遊ぶそいうのはよっぽど面白いゲームに当たった時だけ、基本的につまみ食いである。
これはゲームの第一印象を楽しむには最高だがある程度深みのあるゲームはそこにたどり着けない。そして、ある程度深みのあるゲームは少なからずプレイ時間の長いゲームが多いので、プレイ時間が長めのゲームも敬遠される。
私はこういう楽しみ方自体は否定しない。日本的でよろしいのではないかとさえ思う。
では自分はこういう遊び方に満足しているかというと満足していない。プレイヤーの皆さんとコミュニケーションが取れて満足ということはもちろんあるのだが、ボードゲームだけでなく色々なゲームに触れてきた身としては「ゲームの質」に物足りなさを感じることが多い。
私はボードゲームに限らずゲームを酒に例えることがあります。現在のつまみ食いプレイスタイルはお酒に例えるとビールで乾杯といった感じ、誰にでも楽しめるのが最大のメリットです。こういうプレイスタイルをなくしていはいけないと思います。
だけどお酒は大勢で飲むビールだけが楽しみ方の全てではないことは言うまでもないでしょう。お酒の醍醐味はウイスキーや日本酒などある程度くせがあって強い個性のあるお酒だと考える人は私だけじゃないでしょう。
そのような旨いお酒に相当するゲームが登場した場合日本ではそれを受け入れる場が存在するのでしょうか?私自身のゲーム志向はまさにそういう方向であることは私と付き合っている方はある程度理解されていると思いますが、じっくり深みのあるゲームを楽しむユーザー層は、日本国内において明らかに不足しているような気がしてなりません。
こういったことも含めて日本ではゲーム文化が低いと主張せざるえないと考えています。
ゲーム文化について語るなら最大の不満は海外の優秀なPCゲームの数々をプレイしていないことで、ボードゲーム環境に関する不満はあんまりないんですけどね。そこに影響を受けているボードゲームもあるのに、そういうボードゲームを評価できる能力があるとは思えませんので。