この記事は、JPOUG Advent Calendar 2022 20日目の記事です。

 

19日目の記事は 関口 さんの

 

「実行計画は, SQL文のレントゲン写真だ! Oracle Database (全部俺)Advent Calendar 2022 Day 19 / No.54 / Group by Elimination」でした。

 

毎年のことながら、皆様の大作を横目に緩く行きたいと思います。

 

(昨日のOracle Cloud Infrastructure Advent Calendar 2022 19日目の記事も同様ですが。。。w)

 

さて、本日の内容はOracle Databaseの保守料についてです。

 

なんか今さらな話題にも見えますね。

 

これって、純粋に「高い」とか「年々上がる」とかいろいろと印象をお持ちかなと思います。

 

今回は「年々上がる」という部分の説明と、Oracle Cloudだったらどうなるのって話を解説したいと思います。

 

お客様とお話するたびに、この辺りお話させていただくことがあるのですが、Oracle Cloudの知名度が低いからなのか、

 

まだまだご存じない方が多いような印象を持っています。

 

「年々上がる」のは何故なのでしょうか。

 

それは、Oracleが提供しているサポートの考え方にあります。

 

まず、Oracleのサポートには以下の3種類があります。

 

・Premier Support

 

・Extended Support

 

・Sustaining Support (PaaSは提供無し)

 

それぞれの違いについて説明しますと、

 

【Premier Support】

24x365日の技術問い合わせ、不具合修正とパッチ提供、セキュリティ・アラートおよび修正、OS等の新規認証

 

【Extended Support】

24x365日の技術問い合わせ、不具合修正とパッチ提供、セキュリティ・アラートおよび修正

 

【Sustaining Support】

24x365日の技術問い合わせ、作成済のパッチ提供

 

となります。(詳細についてはテクニカルサポートポリシー参照)

 

ココで注目いただきたいのは「Sustaining Support」なのです。

 

これはどういうことかと言いますと、新規パッチの作成は行わないけど既存不具合なら引き続き24365でサポートします。

 

ということになります。

 

つまり、古いバージョンで利用されていたとしても、サポートは問い合わせに対して対応してくれるわけです。

 

そうすると、どうなるかと言うと。。。

 

・Oracle Databaseのバージョンはどんどん増えていく

・新しいOSもどんどん増えていく

 

結果、「サポート対象の製品の組み合わせが年々増えていく」

 

ということになります。

 

そのため、すべての組み合わせに対してサポートを提供していくコストが増えることにより、

 

保守料が上がっていくという仕組みになっています。

 

この辺り、仕組みが分かると理解できる部分もあるのではないかと思います。

 

では、Oracle CloudのPaaSとしてOracle Databaseを利用する場合はどうでしょうか。

 

実は、PaaSの利用料に保守料が含まれています。

 

そして、PaaSの利用料はかなりリーズナブルな価格になってきます。

(Base-DB Serviceの価格はこちら

 

なぜ保守料も含めてこのようにリーズナブルになっているのかと言うと、

 

ここでも注目いただきたいのは「Sustaining Support」なのです。

 

サポートに3種類あると記載したときに、以下の注釈をつけていました。

 

・Sustaining Support (PaaSは提供無し)

 

そうなんです、Oracle Cloud のPaaSとしてOracle Databaseを使用する場合は、Sustaining Support が無いのです。

 

つまり、サポート期間内のバージョンのみサポートを提供します。

 

そして、OSはOracleLinuxのみで提供しています。(PaaSなのでOSは気にしなくて良い)

 

そのため、サポートを提供するバージョンとOSの組み合わせは増えないので、保守料が上がることが無いのです。

 

Oracle Databaseの保守料でお悩みの皆様、一度Oracle Cloudの門をたたいてみてはいかがでしょうか。

 

というところで、来年も是非Oracle Cloudをよろしくお願いいたします。

 

良いお年をお迎えください。