本:細田昌志著『力道山未亡人』(出版記念パーティー) | BOXOUTの先生のblog

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細田昌志著『力道山未亡人』

これは、

第30回小学館ノンフィクション大賞受賞作!

 

戦後復興のシンボルとして、

国民的人氣を誇るプロレスラー、

力道山の妻、敬子さんの貴重な回顧録です。

 

 

細田はこの本の前に、

わが野口の歴史書と言っても過言ではない、

伯父である野口修の壮絶な生き様を

10年もかけて書き上げてくれました。

 

序章 日本初の格闘技プロモーター
第一章 最高最大の豪傑ボクサー
第二章 若槻礼次郎暗殺未遂事件
第三章 別れのブルース
第四章 新居浜
第五章 日本ボクシング使節団
第六章 幻の「パスカル・ペレス対三迫仁志」
第七章 プロモーター・野口修
第八章 散るべきときに散らざれば
第九章 死闘「ポーン・キングピッチ対野口恭」
第十章 弟
第十一章 佐郷屋留雄の戦後
第十二章 空手家・山田辰雄
第十三章 タイ式ボクシング対大山道場
第十四章 大山倍達との袂別
第十五章 日本初のキックボクシング興行
第十六章 沢村忠の真剣勝負
第十七章 真空飛び膝蹴り
第十八章 八百長
第十九章 山口洋子との出会い
第二十章 よこはま・たそがれ
第二十一章 野口ジム事件
第二十二章 一九七三年の賞レース
第二十三章 ラストマッチ
第二十四章 夢よもういちど
第二十五章 崩壊
終 章 うそ

 

 

このラインナップ!

上下二段、560ページ!

 

枕にした方がいいのではないか?

と思われる程の超長編大作は、

今話題の小池百合子の学歴詐称を突いた、

石井妙子著『女帝』を蹴落として、

 

 

 

第43回

「講談社 

本田靖春ノンフィクション賞」

受賞! 
 

飛ぶ鳥を落とす勢いの細田昌志❤️

 

 

わたしにとって彼はもはや家族♪

 

こんな嬉しいことはありません。

 

 

 

 

話を戻して『力道山未亡人』

この本を読み、特に共感したのは、

敬子さんが困難な状況にも関わらず、

夫のため、家族のために

果敢に立ち向かう姿勢。

 

国民的スターと結婚したと思いきや、

半年の生活で突然の夫の死。

 

僅か22歳にして

5つの会社の社長に就任、

なおかつ30億円もの負債を背負い、

前妻の子3人と実の子の母親として、

家族を支えるという重責を背負うことに。

 

遺産を巡るトラブルや、

世間からの注目というプレッシャーにもめげず、

決して諦めずに生き抜いたサマは

まさに壮絶という言葉がピッタリです。

 

わたし自身も

伯父である野口修の

18億円もの借金の巻き添えをくらい、

目黒にあったジム/家を抵当に取られ、

北千住にジムを移さざるを得ない

経験をしてきただけに、

敬子さんの内面の葛藤や苦悩は、

他人ごととは思えませんでした。

 

わたしもこよなく野口ジムを愛し、

家族をはじめ、

当時所属の選手たちを守るが故に、

敬子さんがどれほど深く夫を愛し、

その愛を支えに困難に立ち向かう様子は、

とても感動的であり、

当時の自分を思い出すと共に、

更なる勇氣を

与えてくれるものとなりました。

 

前作である野口の歴史書も然り、

細田昌志の詳細な調査力には敬服!

 

描写力も実に素晴らしく、

敬子さんのお氣持ちやお考えが

細かく描かれ、

彼女の人生は単なる他人の経験ではなく、

あたかも自分自身の物語の一部として

共感することができました。

 

いや〜実にいい本です!

 

野口の歴史書の次に、

またしても宝物ができました。

 

 

 

先日、6月14日(金)

この日は偶然にもわたしのパパ、

野口恭のお誕生日!

 

 

 

細田の誘いを素直に受け、

『力道山未亡人』の出版記念パーティーに

参加してきました♪

 

会場となる日本出版クラブへ向かうため、

神保町駅下車。

 

地下鉄から表に出たところで、

まさか本の主人公とご対面!

 

敬子さんにお会いするとは!

 

初対面にも関わらず、

思わず「敬子さんですよね」と

お声がけしちゃいました。

 

お付きの方が駅から会場まで、

どちらへ向かうか

迷っていらっしゃったので、

すかさずGoogleマップで

ササっと調べて、

「こちらです」とご案内しつつ、

ご一緒させていただきました。

 

会場内でも、

このヨシミでお近くに♪

 

記念写真も快く撮らさせていただき、

幸せなひとときを過ごすことができました。

 

 

 

お写真を撮るたびに、

敬子さんが「どこから来たの?家〜い!」

「どこに帰るの?家〜い!」と仰るの。

彼女曰く「チーズはダメよ。お口をすぼめるから」

「イエ〜イ」と言えばいい笑顔になると。

なんておもしろいお方なんでしょう(笑)

 

 

 

 

わたし、ツイてる女だって

いつでも裏付けのない自信で生きてるんですが、

これはきっと、

野口恭(パパ)、野口修(伯父)、

それに力道山の計らいに違いない❤️

 

そっと内緒で

直筆のサインまで頂戴しちゃいました。

 

 

 

細田昌志のご両親とも初対面。

なるほど、

この親にしてこの子あり♪  

 

初めてお会いしたとは思えないほど、

ほっこりさせてくれる、

懐の深いお二人でした❤️

 

 

直にお会いできて光栄でした〜〜❤️

 

 

会場では噺家、立川談慶師匠と

HIPHOP MCのKダブシャインさんにも

お会いでき、記念撮影を♪

 

 

 

 

 

立食パーティーのお料理やお酒は

ハナから期待していなかったのですが、

ビバ!小学館!

ドラえもんで儲かっているせいか、

お寿司、オードブル、赤白のワインが

ことのほかうまく、

最後まで残って全部平らげたいくらい

大満足でした(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

著者である細田昌志の紹介を♪

 

1971年岡山生まれ、鳥取市育ち。

リングアナウンサー、CSキャスター、

放送作家を経て作家に。

2021年『沢村忠に真空を飛ばせた男』(新潮社)が

第43回講談社本田靖春ノンフィクション賞を受賞。

2023年『力道山未亡人』で

第30回小学館ノンフィクション賞大賞を受賞。