映画『アウシュビッツの生還者』 | BOXOUTの先生のblog

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先日

『アウシュビッツの生還者』

観てきました♪

 

 

 

収容所内

賭けボクシングがあっただなんて!

この作品を観るまで知りませんでした!

 

 

ガス室送り銃殺か.......

 

後者を選んだ者たちは

見せ物としてのボクシングで、

リアルなサバイバルマッチを行います。

 

生き残りたければ勝者になること!

敗者は負けた瞬間、即銃殺!

 

 

死にたくないという想いを拳に込めて

殴り合うわけですから

両者共に必死!

 

力量が同格であれば

自ずとラウンド数が増えていきます。

 

 多い時には30Rも試合が続行!

もうホントにクレイジー!

 

ナチス将校たちの暇つぶしのために

とにかくケリがつくまで

延々と闘わさせられるのです。

 

真実は小説より奇なり!

 

こんな過酷な状況から生還し、

運命を切り拓いた男の

実話に基づくストーリーとあって、

実に見応えたっぷりの作品でした!

 

ましてやわたし、

ボクシングが家業なだけに

グッと心が揺さぶられました。

デスマッチの対戦相手に

まさか同胞のユダヤ人と当たるとは!

 

このシーンは

涙なしでは観られませんでした(泣)

 

自らの拳で相手を死に追いやらねばならない。

「お前に殺されるなら本望だ」

だなんて言われても、

嗚呼、

わたしなら耐えられない(泣)


そりゃあPTSDで

精神おかされるのも当然です。

 

 

生還後に再びボクサーとして

生きる道を選んだのは

彼と同じく強制収容所送りとなり、

生き別れになった

愛する恋人レアとの再会のため。

 

この映画はある意味

ラブストーリーでもあるのです❤️




主人公ハリーを演じた

ベン・フォスター

役者根性凄かった!
 

 



アウシュビッツ時代の役柄は

28kgの減量だっていうから

恐れ入った!

 

上と下、同じ人間なんですよ!

 

 

アウシュビッツ時代、

ボクサー時代、

引退後の時代と

3パターンの演じ分けは実にお見事!

 

 

 

過去をモノクロにした演出が功を成し、
アウシュビッツ時代に、

どれだけの犠牲と悲しみを背負って

生きてきたのかが、

ダークな映像から
痛いほどよく伝わります。




アウシュヴィッツ

迫害された世界の中で

相手が死ぬまで戦う

賭けボクシングがあったとは......。


晴れて生還したとしても、

その事実に苦しんでた人たちがいること、
その家族もまた、

共に苦悩を抱えていたってこと、

 

まだまだ知らないことだらけ。

 

 

囚われから肉体は解放されても

心は囚われたまま......。

 

 

いくら自由を手に入れても、

精神的なものは

そう簡単には癒されるものではありません。

 

令和という時代においても

未だ国同士の戦いは止まず、

 

毎年8月になると想いに耽る

広島・長崎の経験はどこへやら?

 

どの国よりも一番に

戦争反対

言わねばならない立場なのに

わが国のトップは広島出身でありながら、

防衛費増額

あたかも戦争に向かっているかのよう。

 

 

 

戦争大反対!

 

戦いはルール上の

正々堂々と向き合った

リング上のことだけにしてほしい。

 

 

 

とは言え、

試合に勝つことが強さの証明ではありません。

 

 

 

他者と真正面から向かい合い、

闘いながらも、

実のところ

己と闘っているのです。

 

己の弱さに勝てずして、

他人には勝てません。

 

勝利は己に勝った証!

 

 

相手を通じて己を知る!

だからこそ

他者の存在が大事!

他人抜きでは

自分自身を知ることが

できないのだから。

 

 

己の弱さに打ち克った時に、

必ずや

道は拓けます!

 

 

 

 

だから

ボクシングが大好き❤️