4月 5日(火)
AM08:06-
さきほども.....チラっと触れましたが、今日は【レッドカードファミリー】の初日。
やっと、評価に晒されることができるんですね。
その昔.....20歳頃の生意気盛りの時のことです。
先輩を含めた役者仲間と飲んでいて、ああでもないこうでもないと、演劇論。
ただ、そのほとんどが、批判的な言葉のオンパレードで.....微妙に違和感を覚えたわたし。
役者は批判(判断や評価)される側で、評論家ではないのでは?
このままだと、自分もいつしか評論家役者になってしまいそうで、怖くなり.....。
ならば、もっとも責任を負わされる者の苦しみというモノを知ってみたいと、アテもなくシコシコ脚本を書きはじめる。
思考錯誤の中、小説を出版し、30歳で映画を監督し、もっと【役者という生き物】に触れてみたくなり、オニスラを建ち上げ、もっともっといろんな人の中に入り込んでみたくなり.....ざっくりと今に至る。
まだまだ、全然なんですけど.....おかげ様で、ひとつの道半ばの結論に辿り着き。
なんでもいいから、疲れましょう。
勢いだけや想い入れだけはダメだけど、計算や方法論は絶対必要だけど、その知恵が自分の自信や過信に繋がるような頭の使い方はやめましょう。
綺麗事ではなく、自分が褒められたいなら、是非を含めた評価を受けたいなら、お金と時間を浪費して下さるお客様に対し、どんな【もてなし方】ができるのか? どんな【空間】を作れるのか?
その為だけに、労力を使い果たしましょう。
好かれようとおもっては、ダメです。
好かれたいけど、ちゃんと好かれたいから、嫌われる覚悟を持ちましょう。
でも、どれだけ頑張っても、全ての方の心を満たすことはできません.....と言い切ってはいけないけど、難しい。
厳しい言葉を掛けられることも、ある。
でも、そんな時は、相手を批判したり自分を慰めたりせず、なにも考えずに、まずは頭を下げましょう。
そんな時こそ、無条件で「ごめんなさい」と言いましょう。
何故ならば、評価を受けたがってはじめたことなのだから、貶(けな)されるリスクは当然のことであり、評価を受ける側に、他者を評論する権利はなく、相手様には当然の権利なのだから.....。
作品がつまらなかったら→わたしの責任です。
役者さんが可愛くなかったら→わたしの責任です。
どこに.....喜びがあるのかな?
まぁ、あるんですよね。
わたしは、裏方に回る際は、死んでも出演しません。
一度だけ、かなりのアクシデントがあって出てしまいましたが.....出ることはもう、ないです。
裏に回ったら、裏ですから。
陽があたっては、いけないわけです。
いけないというか、スケベって陽にあたりに行ったら、ほんとうの【裏の喜び】は味わえませんから。
【レッドカードファミリー】.....素敵な役者さんばっかりです。
木根尚登さん.....先輩なのに、役者が本業でもないのに、誰よりも謙虚に稽古に向き合って下さいました。
山下裕子さん.....芝居が死ぬほど好きな方に、好きになり過ぎないという我慢を強要しました。
永島知洋君.....今回もビビりながらも、負けん気強く挑戦してくれています。
ヘイデル龍生さん.....目上にもかかわらず、追い込んでます(現在進行形)。
大手忍.....ボロカス言ってます。
由夏さん.....もしかしたら、今回で【なにか】を振っ切れてくれるかもしれません。
渋谷哲平さん.....先輩にもかかわらず、修行僧です。感謝。
子供達.....怒られまくってます。当たり前です。子供なんですから。でも、全然へこたれてません。素敵。
拍手ありき.....は、いりません。
面白かったら、役者さん達が可愛いとおもえたら、大きな拍手を送ってあげて下さい。
それを隅っこから見ているのが.....【裏の喜び】なんで.....。
今、この時に、この大変な時期に.....わたしが提示できるモノはこれだけです。
ボロカス言いに、たくさんのご来場、お待ちしております。
顔もムクみまくり、髭も伸び放題。
お客様がいらっしゃるまでは、裏のド真ん中で.....。
開演したら、裏のド・ド・ド隅っこで、頑張ります。