電子書籍は拡大して、紙書籍は前後をみる | しのばず編集部

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編集、校正、校閲などをやっている、ひとり編集部です。
言葉について、本について、仕事についてなど、つぶやきます。
ざんねんながら ほぼ、お役には立ちません・・・。

 

 

 

 

 

 

ちょっと前になるかもしれませんが

 

 

 

 

いつもご送本くださいます。ありがとうございます。

 

 

 

お手伝いした書籍――

 

 

376ページ

定価1980円。

 

このご時世に 2000円を下回るとは

良心的なお値段。

 

 

 

 

 

ディクテーションという学習法に特化した一冊。

 

英語を聞いて、地味に書き取る練習。

 

定価1980円。

こちらも、中身を作るためにかかった時間や

資料的な価値を考えると

とてもお安いです。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

電子書籍をお使いになるかたも、ある程度、いらっしゃる昨今ですが

 

 

 

電子には電子、紙には紙の

よいところがあるのではないかな、と考えます。

 

 

 

 

必要な情報が最初からわかっているならば

それを局所的に拾い上げるために

電子書籍や

ウェブ上の情報などが

便利ではあります。

 

 

求めている情報を、望遠レンズでズームアップする感覚に

近いのかもしれません!

 

 

 

 

一方で

紙に印刷して製本した形態のもの。

 

それに「目を通す」という感覚は

 

みずから求めている答えを得るだけでなく

その前後にある

関連情報も、自然に吸収する機会に恵まれるわけです。

 

 

一度の検索で、ひとつの情報を得るか

 

それとも

一見したところは 非効率的であっても

紙のページを読み進めながら、思考を構築していきながら

情報をみずからに定着させていくか。

 

 

語学という分野であれば

 

遠回りする(かのように見える)後者の過程が

まずは、不可欠ではないかと、考えています。