パピーリナックス(Puppy Linux)はライブCDや内蔵HDD、USBメモリなどのさまざまなメディア上で、さまざま態様で動作する。これらの動作形態にPUPMODEという番号が付けられている。/etc/rc.d/PUPSTATE というテキストファイルに記載されている。
PUPMODE=5 は pupsave を使わない初回起動で、「RAMモード」とも呼ばれるものがこれ。
PUPMODE=2 はHDDへの「フル」インストール。一般のLinuxではこれが普通だが、パピーではむしろ特殊なケース。
PUPMODE=12 と 13 は「Frugal」インストールで、パピーでの標準的な動作。どちらも pupsaveファイルを使う。HDD上に pupsaveファイルが置かれているときは、これに直接読み書きする(PUPMODE=12)。
USBフラッシュメモリのときは、これを普段は読み込むだけにして、更新はいったんRAM上に書き込んでおいて、pupsaveファイルへの書き込みは標準で30分おきとする。フラッシュメモリの寿命を考慮したモードで、パピー独特のもの。これがPUPMODE=13。
SSDでも同様の動作ができる。USBなら pmedia=usbflash 、内蔵IDEあるいはSATAでは pmedia=ataflash をブートオプションに加えて起動するとこのモードになる。