Dr. STONEというアニメーションがある.私は自宅で子供が見ていたので一緒に何気に見てみたら面白かった.まだ,最初の8話ぐらいまでしか見ていないが,実に詳細な科学が伴っていて凄く興味深い.

       
https://ja.wikipedia.org/wiki/Dr.STONE
 

また,全体のあらすじやより深い科学的説明については岡田さんの解説を参考にしてみたい.

 

【ドクターストーン】天才たちが組んだ奇跡のようなマンガ【岡田斗司夫/切り抜き】【Dr.STONE】

 

主人公の「千空(せんくう)」は科学をこよなく愛する高校生で,一度亡んだ後の地上の未開文明を再度華々しい科学文明に発展させようと努力している.一方,その宿敵である「獅子王 司(つかさ)」は滅んだ文明の原因が何たるかをしっかり理解しており,単純な悪しき勢力が支配する科学文明の勃興を忌避している風である.この2名が相争う様子が描かれるのであるが,作者は主人公千空を総じて「正義」と捉えている.そして,何としてももう一度今我々が享受しているようなこの科学文明を勃興させる方向に持って行こうとするのが「正しい」とされている.そういう価値観を大衆に植え付けようというこの漫画アニメの製作委員会の背後の意図が見え見えなのである.
 ここで,私は本ブログの最初に示した御神示「物資文明先行の誤り」を想起した.

 

 

宇宙文明の常識は精神文明である.科学技術の発達は遅々として進まなくとも,テレパシーや天啓を人々が普段の生活で普通に使えるような文明こそが本当は正しいのである.
 ところが,このアニメの主人公「千空」は将に物質文明を先行させようとしている.一方,千空の宿敵である「司」は闘争心や力による支配がやや強めだが,それでも精神文明が重要であることを密かに感じ取っているに違いない.特に,司のセリフの中で,「極一部の者が民に対して働け税金を納めろといった社会は駄目だ...」というふうなものがある.その点については私は司に凄く共感できる.

 ただ,テレビ番組を支配する金融勢力からすれば,物質文明が現在2025年以降も維持され続けることを確実に意図している.更に,この物質文明が200万年の人類の歴史上コツコツと積み重ねられて来た結晶であるという認識でいる.ということは,このアニメーションを大々的に放映することで,視聴している子供達には「精神文明は悪である」という印象操作をすることにややもすると成功していることになる訳だ.実際は本当の歴史として,数千年数万年前にはこの地球地上でも精神文明が存在していたに違いないのだが...
 成程,そうすると,現在の地球文明を支配しているDS勢力は仮令核戦争や大津波で大規模な人類滅亡が起こったとしても,生き残った極少数の人間が再び文明を起こす際の基本的考え方を模索する際に,何としても再び「物質文明を先行させる」ことを目論んでいるのだな.
 だが,もうこんな幼稚な科学文明はいい加減にしてほしいものだ.確かに千空が述べている様に人類の長い歴史の中で科学の発展は素晴らしいものであったに違いない.だが,上記御神示にある様に本来人間が有している精神的な能力を見出す努力を先ずは先行させることが肝心なのである.テレパシーを用いることが普通であるといった文明になる為には最初の段階で生き残った極少数の人々が方向性を誤らないことが大事である.
 今後,何れ金融破綻に伴う大戦争やら大災害でも起こり,人類の多くが滅亡するだろう.だが,その際の生き残りのメンバーは物質を発見したり技術を開発したりすることを主とする文明ではなく,神の啓示に基づいて精神的な昂揚を重んじる文明を築いて行かねばならない.そうなるように,今のうちから様々な策を練っておかねば.