聖徳太子と弘法大師こと空海,及び,菅原道真公は窪田志一氏の著書によると,岩屋梓梁本人であるとされている.この御三方が日本の思想史上大変重要な人格者であることについては最早疑いはなかろう.岩屋梓梁というのは本当にド偉い人間で,こういった歴史上の大人物を本人の名を隠して多くの書物に登場させるという驚天動地な策を施したのである.日本に天皇制というものを導入し,天照大神を始祖とする由緒正しき国づくりに邁進する過程で執った手段である.このやり方がどうなのか,後世の歴史家が詳しく批評するだろうが,私は岩屋梓梁本人には何も悪意はなかったと信じたい.
しかし,田原澄女史が創設した宇宙学教室ではこの歴史的人格者に対する評価がどうも我々とは違うのである.なんと,この上記ペンネームの御三方は霊界で宇宙創造の大神様に悉く抹殺されてしまったのである.その詳細について次に述べる.
神霊星界通信記録 第1巻 昭和34年10月16日
聖徳太子の霊と宇宙創造神との対決記録
聖徳太子恭しく宇宙創造神に向い平伏して礼拝.
(聖) 申し訳御座いません.間違いました.ああ,余りにも自分の頭脳を過信しました.余りにも多くの民草を苦しめました.何を申してよいか分かりません.申し訳御座いません.お許し下さい.
(神) 赦されねぬ.
(聖) 申し訳御座いません.相済みません.何卒御赦し下さい.
(神) ならぬ.ならぬ.お前のその間違いの為に多くの人は迷い疑う.よく反省せよ.
(聖) はい,申し訳御座いません.悪う御座いました.
(神) 神は峻厳であるという事をよく弁えねばならぬ.人間は悪いことをして詫びさえすれば一切赦されると思う,ここに大きな間違いがある.よく悟らねばならぬぞ.
(聖) 嗚呼......
(神) 今日迄地球上は間違った心で生きて来た.これは肉体という物質を有する為に,この欲望に打ち勝つ為に間違って進んで参った.今やこの地球は滅亡せんとする一歩手前にある.この時神はこの取次の器械を拵え,人間の生きる道を示した.この器械より発する言葉を信じ実行する者が残される.それ以外は残されぬ時が参るぞ.よく弁えよ.よく弁えよ.今日迄いい加減な生き方をしても生かされたが,神が峻厳であることを知る時期が参った.よく弁えて今日までの間違った学問を正しいと思ってはならぬ.先ず自らの心を洗い清めて,神と波長を合わす.その者は幸福である.己を虚しくして人の為世の為に尽くせ.考え違いしてはならぬぞ.
...一度悟って天界に入った釈尊はじめ,聖徳太子,日蓮,弘法(弘法大師,空海)等は地球が優良星界交流の位置に入った為,昭和35年4月22日不良星界の誤れる指導者として,多くの人を迷わせた廉により霊界に於て抹殺された.殺人等肉体を亡ぼす罪より霊魂の帰趨を誤らせる宗教的指導者の罪は重く,神の審きは峻厳であるとのことである.戦後急増した新興宗教は大本系,日蓮系の背後霊が多く,殆どオリオン,ブラックナイトスター暗黒星雲より来ていたが,全部邪教といってよいとのことである.
神霊星界通信記録 第3巻 序文
…菅原道真は学問の神に祀られ,受験生がお詣りするが,立身出世,即ち,地位・名誉・金銭の為に学問する者は菅原道真同様総て抹殺になるという.それは悪魔の謀略に引っ掛かった低級な霊魂をそれで一層穢し,優良星界人に回復できない霊になるからで,...その目的,神の御意図に逆行したからである.…
このように聖徳太子は「自らの能力の高さに自惚れて」というふうに実に厳しく叱咤された.そして,最後には抹殺された.空海と菅原道真も同様である.
先ず,岩屋梓梁が創作したキャラクターが3名とも霊界に数百年の間存在していたという事実に驚きである.実在した人間だけではなく,書に記した登場人物にも霊は宿るのである.このことは波動の法則足立育朗氏の言説「魂エクサピーコが様々なものを選択して宇宙の仕組みをスタディしている.」に通じる.そして,田原澄女史は神の意を取次ぎ,この3名を昭和35年の段階で消滅させると言うことを決心したのである.上記に述べてあるように,仏教の教義や学問は宇宙学が定めている「洗心」の妨げになるのである.上記菅原道真公のところで詳しく述べられているが,要するに,「地球人が地球に生かされた意義はその心を清め,霊魂が優良星に戻れる霊になる」ように洗心に励むことなのである.
我々が幼い頃から植え付けられて来た仏の存在,宗教心は宇宙文明の常識からするとだいぶ外れている.また,地球文化が認知している学問が実は稚拙であるという点については,これまで私がこのブログで紹介して来た御神示に多く記されている.
扨て,では霊界で抹殺されたキャラクター3名の大本の岩屋梓梁こと橋口弥次郎左衛門兼清本人は霊界でどのように処分されたのか?抹殺されたのだろうか?確かに,日蓮は神の意識に繋がるほどの能力を持ち合わせてい乍ら,抹殺となっている.そうすると,岩屋梓梁もやはり抹殺だろうか?その辺の記述が田原女史の神霊星界通信記録にはないので何とも判断のしようがない.
もし,岩屋梓梁が霊界で存続出来たとして,果たして天界に昇天出来ただろうか?生前あまりにも多くの宿業を背負ってしまった所為で,生命のサイクルに順調に乗って行ったかどうか,私は実に複雑な心境である.転生しているとするなら誰の肉体に宿っていたのだろうか?現在もその御方は御存命だろうか?
文献
1) 高木 国男 編著:神霊星界通信記録-宇宙創造神取次の器械田原澄女史による-第1巻,宇宙学教室叢書第5号,pp.166-167,(1972).
2) 高木 国男 編著:神霊星界通信記録-宇宙創造神取次の器械田原澄女史による-第3巻,宇宙学教室叢書第7号,p.11,(1972).