11月下旬から4年に1度のサッカーワールドカップinカタールが愈々開幕する.

 

 

今回の開催国であるカタールとはアジア中東の国々にある小さな立憲君主制国家である.人口が285万人ということで福岡県の人口よりも少ない.石油や天然ガスの関連産業が国内総生産の6割強を占めている.

 サッカー日本代表チームもこのワールドカップに参加する.嘗て,日本人と言えばサッカー大国ブラジル人からすると「サッカーの下手な人」を意味したらしい.それだけ,世界のサッカーファンからは酷評されて来た.しかし,ここ20年程で多くの選手が海外のクラブチームで活躍するようになって来た御蔭で,少しは日本人のサッカーが世界で認められつつあるのではないか.
 扨て,御神示「オリンピックの非」には競技・競争とは抑々ギリシャアテネ時代に邪な勢力が我欲旺盛な一部の人々を唆し,定期的に各種の競技大会が開催されるように画策して成立させたとある.

 


 サッカーワールドカップもオリンピックと同様に我欲やら御法度の心を出し捲る競技なので,宇宙文明の常識からすると当然ながら喜ばれるものではない.そうすると,一生涯に亘ってサッカーばかりをやって来た人々が,死後どのように霊界で過ごしているかが,現在サッカーに関わる多くの人々に大きく関わって来るのではないか?今回はこの点に着目して次の霊界通信を読んで学んでみよう.

   霊界浄化通信  取次の器械 橋本 直 (授諭者)

  サッカーの名プレーヤー

          昭和63年(1988年)6月24日受信

霊:ここは,ここは…ここは,一寸眩しすぎる.こんなに眩しくては何も見えない.
授諭者(以下 授):貴方達の今までいらした所は,どうだったんですか?
霊:何でもよく見えていました.こんなに眩しくはなかった.丁度いい明るさだった….ここは何処だ….
授:神様の御光の降り注ぐ天国のような所ですよ.
霊:ちっとも天国じゃないね….何だかねー,私達が居た所のまーるい穴から覗いてみたら,何だか来てみたくなったんだ.だけど来てみたら,眩し過ぎて目を開けられない.
授:貴方達はそこで今迄,何をしていたんですか?
霊:私達ですか…ボールを蹴っていました.まーるいボールを蹴って遊んでいました.生きていた時もやっていたから,そうやってやっているんです.でも昔のように旨くは行きません.身体が重くて思うように動きません.蹴っても,しっかり蹴れなくて,ボールが飛んで行きません.私達は生前,ボールを蹴っていました.
授:今でいう,サッカーの選手ですか?
霊:そうです.僕達は僕達だけで,こうして集まってボールを蹴って遊んでいたんですよ.
授:楽しいですか?
霊:楽しくありませんね.思うように行きませんからね.止めたいですよ.だけど,他にすることがありませんからね.名プレーヤーだった僕ですがね,もう年ですかね…足腰が思うように動きません.
授:他の方も同じようなんですか?
霊:ハイ.皆憂鬱そうな,恨めしそうな顔をしています.ボールを蹴ることだけが生き甲斐だったのに,思うようにそれが出来ないんですから,生きていても仕様がないという気持ちですよ.
授:亡くなって,気付いた時にはもうボールを蹴っていたんですか?
霊:…死んで直ぐボールが蹴れる訳がないでしょう….(急に咳き込んだり,大あくびを連発する.) 僕は名プレーヤーでしたから,死んだと分かっても試合のことやサッカーのことが頭から離れませんでした.何時もそのことばかり考えていました.そして気が付いてみると,私は…ボールを持って立っていました.辺りを見回してみると,やはり僕のような人が大勢おる,大勢ボールを蹴っていました.アー,死んでも尚,僕は天国でサッカーが出来るんだと喜びました.ところが,いざボールを蹴ろうとするとどうも旨く行きません.身体が倍も重いんですよ.どうしてでしょうか.蹴ろうと思っても,あんなにバネのあった足が…力が出ないんです.ボール捌きも見事でしたが,足がもつれるんです.他の方を眺めてみますと,皆そうでした.そして皆を見ていると,此処に長く居れば居るほど身体は不自由になって行ってるんです.それが何よりも辛いです.
授:貴方が天国だと思っていた所は天国じゃないんですね.
霊:アー,そのようですね.僕は天国じゃない所でサッカーをしているんでしょうね.
授:貴方のいらっしゃる所は地獄なんですね.
霊:地獄とは,こういうものではないでしょう.地獄とはもっと悲惨なものでしょう.
授:私達は『宇宙の理』を学んでいる者達なんですけど,宇宙創造神様の御教えを今から読みますから,聞いて頂けますか(御教え拝唱)…貴方も生前知らず知らずの内に,神様の起こしてはならぬと言われている,こうした御法度の心を盛んに起こしていたんじゃないですか…どうですか?
霊:そんなこと考えたこともありませんのでね,分かりませんね….僕は小さい時からサッカーの選手になるのが夢でした.サッカーの選手になって世界中を動き回って活躍したい.世界中にその名を轟かせて,恐れられて…サッカーで僕を見下した者を見返してやりたいと,そう思っていました.ズーッとズーッと,そう思っていました.それが僕の勝利への活動源でした.挫けそうになる,負けそうになる自分を,そう言って励まして来ました.
授:でも,貴方のそういった生き方は間違いだったんですよ.スポーツで身体を鍛えることはいいことでしょうが,それが相手を打ち負かすとか,相手に勝つとか,そういった競い合う心になった時には,もう間違いなんですよ.(続く)


 以上のように,死んだサッカー選手は霊界でもやはりサッカーをして過ごしていた.だが,生きている時のように旨くは行かない事に気付いて,競技や競争は良くないという方向に心が向かって行ったということである.残念ながら,2022年現在に至ってもサッカーだけでなく多くのスポーツ競技が未だ存在しており,プロ選手が給料報酬をスポンサーから貰って生活している.常に勝負の厳しい世界で毎日相手と戦っている.そこには「皆仲良く」とか「我を抑える」とかの精妙な美しい想念波動には到底至らないような,実に荒々しい想念を出し捲っており,周りに多大なる悪影響を及ぼしている.そういった人々を背後で操って,いつまでもこの地球が次元上昇しないように躍起になっている存在が,これまでの御神示で度々説明して来た邪神・邪霊である.そして,多くの若者が「相手に勝つ為には肉を多く食って執念深い人間になれ」等と指導され,肉食を歓迎する雰囲気が未だに続いている.私はこれまで何度も「肉食を絶て」と訴えて来た.

 


このブログに集う人々はもういい加減その「競う」「争う」を卒業せねばならない.学校でも家庭でも子供達に競わせることを奨励しない事である.気付いたら即刻実行しなければならない.

引用=城戸 縁信:霊界浄化通信,宇宙の理,ザ・コスモロジー,No.337-338,(2001).