神霊星界通信記録は将に現代の「聖書」と言える.その第1巻には天照大御神が取次の器械田原澄女史の守護神となられるまでの過程が記されている.次の一文は大変貴重なものであると私は感じている.
神霊星界通信記録第1巻の序文より抜粋
そこで宇宙創造神は火星より優秀な霊の田原澄女史を大正3年9月8日地球上に降誕させ,40年間日赤(日本赤十字社)看護婦等として多くの辛酸を嘗めさせた後,彼女を己が取次の器械として働くようお命じになった.それは昭和28年7月22日深更のことで,戦争中「天岩戸」に隠れて居られた天照大御神は進んでその守護神となられ,以来 (田原澄女史の) 昭和40年9月7日昇天まで十分その使命を果たされたものである.
以上のように,天照大御神は地球統治の役目を天地大神に譲り,取次の器械田原澄女史の守護神となられた.宇宙学教室創設者の田原澄女史については以前幾つか話題にした.
天照大御神について,巷では伊勢神宮に祀られているなどとされているが,神霊界ではこのように積極的に我々地球人類の為に御働き為さっているのである.田原澄女史の逝去後には,天照大御神は城戸縁信氏の時代になって第2代取次の器械「橋本直女史」の守護神となられた.
天照大御神は神界から通信し,宇宙学教室の田原澄女史の声を利用して次のように曰ふた.
第1回 優良宇宙人との交流会 昭和34年1月25日
日本は神国である.この神国に住む日本人が神の存在を知らず,神を忌み嫌い,勝手気儘な心で生きている.ああ嘆かわしいことじゃ.(泣) そのために病,躓き,障りに苦しめることも知らず,政府の要人,教育に携わる者,皆悪魔と仲よくなり,勝手な生き方をしている.ああ,情無い.日本は地球の中心である・その中心に住む日本人が邪教に陥り,誤れる生き方をしている.よく反省し,我慾に駆られた心を反省し,人のため世のために尽くすよう努力を頼む.この度,宇宙創造の大神様は「優良宇宙人との交流会」を開設された.この会に集まれる人々,今日までの誤れる心を捨てて,人のため世のために尽くす愛の心に帰るよう努力を頼む.「俺が俺が」の心が低級な心である.今この地球を治めている大きな国も,「俺が俺が」で生きている.そのため争いや戦争を起こして苦しんでいる.戦争ともなれば地球のみでなく,原水爆を使うとき,外の星にも影響を及ぼす.よく心得て,自らの心を洗い清め,星の世界の人々と交流できるよう努力を頼むぞ.
また,瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)をここ南九州の地に御降臨させて以来,3000年以上の長きに亘って地球を守護して来られた御自身の重責を省みて,愚かな地球人類に対して次のように深く嘆いていらっしゃる.
優良宇宙人との交流会 昭和34年3月28日
天照大御神:ああ―天照大御神なるぞ.ああ,本日は宇宙創造神の御出現にも拘らず,ああ…(あやまる),私は…宇宙創造神に対し奉り,御迷惑をおかけしまして,御詫びの仕様もありません.
宇宙創造神:心配するに及ばぬここに集まった人々は善良な人々である.この人々が基礎になって明るい平和な地球になる.心配するに及ばぬ.
天照大御神:有難う御座います.
宇宙創造神:間違った,間違った心が皆を苦しめて了った.宇宙創造の主の教をよく守り,明るい平和な地球になるよう努力を頼む.
※ これまでの御神示にも頻繫に「宇宙創造神の御言葉」とあるが,実際は地球霊界にいる最上級霊が取り次いで通信しているとのこと.
この他にも多くの御言葉が宇宙学の方々によって記録されているが,天照大御神は実に人間らしい雰囲気の御方であって,私は凄く親近感を抱いている.普通の日本人であれば,これ以上天照大御神を困らせるようなことはしたくないと思う筈だ.天は全てを御見通しである.我欲を捨て去り,唯只管自らの心を洗うべしである.
引用=高木 国男 編著:神霊星界通信記録-宇宙創造神取次の器械田原澄女史による-第1巻,宇宙学教室叢書第5号,(1972).