前回,スタンリー・メイヤーについての概要を述べた.

 


この中でスタンリー・メイヤーが一体如何なる発明をしたかについて詳しく説明してあるサイトを紹介した.先ず,そのサイトの一部を今回は和訳してみる.国際ニュースリリースシリーズNo.0とする.

Stanley Meyer - Electronics World Article
http://www.globalkast.com/docs/Meyer_ElectronicsWorld.pdf

       エレクトロニクスワールド誌 1984年

      いつまでも無料のエネルギー?
 
 目撃者らの説明はアメリカの発明家スタンリー・メイヤーが普通の電気分解槽によって必要とされるエネルギーよりもかなり少ないエネルギーで普通の水を水素と酸素に分離する電気槽を開発したことを提案している.
 クィーンマリー大学工学部長ミヒャエル・カートン教授と英国海軍アンソニー・グリフィン元帥と英国研究所化学者キース・ヒンドリー博士の前でなされた実演において,オハイオ州グローブシティにある発明家の自宅で開発されたメイヤーの装置(の実演)は期待される単純な電気分解と比較するとかなり多い水素/酸素混合ガスが製造されたとしている.
 普通の水の電気分解はアンペアで測定される電流の一部を必要とするが,メイヤーの装置はミリアンペアで同じ効果を達成している.更に,普通の水道水は電流の条件を助ける為に,例えば,硫酸などの電解液を追加して必要としているが,メイヤーの装置は水のみであり,より高い効率で機能を発揮している.
 目撃者によると,メイヤーの装置の最も驚くべき特徴はガス製造を1時間継続した後でさえも,冷たい儘であったことである.機能するように力を発揮することが出来るように見えるメイヤーの実験は101部門の下で認定されたアメリカ特許のシリーズとして記録してある.この部門のある特許の認定は特許審議委員会への発明の成功した実演に依存している.
 メイヤーの装置はある種の電解槽の特質の多くを持っているように思われる.ただ,それが高電圧で他の方法よりもかなり低電流である点以外について構造自体はこれといって目立ったところはない.メイヤーによって「励起槽」と名付けられている電極は平板または同心円状の形をしたステンレス鋼の平行板によって構成されている.ガス製造は電極板間の距離に反比例して変化するようである.特許は1.5mmの隙間が満足いく結果を製造するとして提案している.
 現実的な違いがその装置に供給される電源において生じる.メイヤーはその装置の静電容量と共振しているように見える外部のコイルを使っている.見かけ上,純水は並列共振回路を作る為に凡そ比誘電率εr =5?を有している.これは装置の静電容量と整流ダイオードがチャージポンプ回路(DC-DCコンバータの一種)を形成している高電圧パルス発生器によって励起されている.高周波パルスはある点で水が分解して瞬間的に高い電流が流れるところに到達するまで装置の電極に亘って上昇する階段状の直流ポテンシャルを形成する.もし,これがそれの意味するものであるなら,電源の回路で測定される電流はこの破壊を検知し,水を「回復」させる数サイクルの間にパルス駆動を除去する.化学研究者キース・ヒンドリーはこのメイヤーの装置の実演の描写を次のように申し出ている.
 「プレゼンの1日後に,グリフィンの委員会はそのWFCの重要な実演の多くを目撃した.WFCとはその発明家によって名付けられた水燃料槽である.」
 「1つの実演装置は2つの平行な板の『励起槽』に固定されていた.」
 その装置に満たされた水を使って,その平板の組はとても低い電流レベルでガスを発生させた.1/10A(100mA)よりも決して大きくない.メイヤーによるとミリアンペアのオーダであると主張している.そして,このガス製造はその板を近づけるほど安定的に増加していき,それを離すと減少した.DC電圧は数10千ボルト(数十kV)でパルス化されて現れた.
 「2つ目の装置は9つのステンレス鋼製の2管組であり,より多くのガスを発生させた.次の写真はmAレベルでのガス製造を示しているものである.電圧がそのピーク値に調律されたときにガスはそこでとても印象的なレベルで出てきた.」
 「我々はその装置の上部で水がゆっくりと青クリームに変色して暗い茶褐色の沈殿物になったことに注視した.『励起槽』として使われたステンレス鋼菅上の重要な塩化した水道水の塩素の影響が殆どであるに違いない」
 「この特徴的な方法によって水の分離の数秒以内にメイヤーは装置容器から出てくるガスに火をつけて炎を出した.そして,数秒以内に火花のシャワーと同時にステンレス棒を溶かした.数mAの電流と数kVレベルの電圧で水素ガス製造を実演して見せた.」
 「最も注目すべき観察の結果は,水燃料槽や全ての金属のパイプ部材が触れるくらい迄かなり冷たい儘維持されていたことである.操作開始から20分以上も経過した後でさえもである.分解のメカニズムははっきりと殆ど熱を発しないので,その電解液が素早く温めるところの電気分解と著しく反している.」
 「結果は明らかに効率的で制御可能なガス製造が出来ることを示している.そして,それは要求に対して素早い反応で,しかも操作が安全である.我々ははっきりとどのように増加減少する電圧がガス製造をコントロールして使われているかを見た.我々はその電圧を駆動する回路がスイッチオフ,そして,再びオンになるにつれてどのようにガス発生が止み,そして,再び瞬間的に始まるかを見た.」
 「我々の間での数時間の議論の後,我々はスタンリー・メイヤーが従来の電気分解の特徴の幾つかを示した水分子分離の為の全体的な新しい方法を発見したことを将に明らかにしたと結論付けた.彼の装置が実際に動作するという確証は水燃料槽システムのいくつかの部分の認定されたアメリカ特許の彼のコレクションから来ている.それらはアメリカ特許局によって101部局下で認定されたので,特許に関与する機器類は特許局の専門家や出向専門家によって実験によって検証されたし,全ての主張が確立された.」
 「基本的な水燃料槽は3年間の試験を受けた.これはその装置が主張通りに性能発揮する確証が,独立した最高で科学的で工学的であるというレベルに迄認定された特許を高めている.」
 このメイヤーの装置の実際の実演はそれを説明する為に使われてきた超科学の戯言よりも実質的により説得力のあることが明らかである.彼自身は発明家として効果を促進する分子内の共振の静電ポテンシャルの傾斜下でHとOHの結合をそれ自身が分裂することにおいて生じる水分子の歪みや極性について語っている.
 そのセル内での多量の水素酸素ガスの展開や最小の温度上昇とは別に,目撃者はセル内の水が素早く消えておそらくセルの表面ではじける無数の小さい泡からコロイド状粒子にその構成要素に変換していることを報告している.
 メイヤーの発明については言うべきことがもっと多くある.しかし,それは独立した科学的意見よりも,寧ろ,発明家自身から来ている.セルはそのガス発生の容量を増やす為に直列にして配置されているだろう.メイヤーは6つのシリンダセルの束を使って最近の4年間は水素/酸素混合ガスを投入してVolksWagenを走行するように変換させたと主張している.彼はまた光学的光ファイバーのレーザ光によって反応路の光子を刺激することでガス製造を増大させていると主張している.
 残念なことに,殆ど全ての明らかな質問が答えられずに残っているし,実験技術は篩(ふるい)甑(こしき)よりも大きい多くの穴をその内に有している.これらの間の最初はこれである.乾燥した混合ガスの単位体積を投入するのに必要な正確なトータルのセルへの入力エネルギーはいくらか?2番目はその放出された混合ガス内に含まれている潜在的エネルギーはトータルの入力エネルギーよりも大きい値となるのであれば,その余分のエネルギーはどこから来るのか?
 最後の質問のさらなる部分集合がある.ガス混合の燃焼によって生成された水はおそらくセルから失われた水と等量である.もし,そのシステムへの正味エネルギーが増えたのなら,それはどこから来るのか?
 独立イギリス科学観察の視察団は,アメリカの発明家スタンメイヤーがたった数mAとして測定された平均的電流を使った高いパルス状電圧の組み合わせを通して,普通の水道水をその構成要素である水素ガス/酸素ガスに分解することに成功したことを確かめた.報告されたガス展開は瞬時に鋼を溶かすほどの水素/酸素の炎を維持するのに十分であった.
 通常の高電流の電気分解とは相反して,その目撃者らはそのセル内に何ら熱は発生しないと報告している.メイヤーは彼の「水燃料槽」を複写したり評価したりするのを科学者に許すような細部を表すことに対しては断っている.然し乍ら,彼は彼が彼の「水から得る動力」の主張を実証出来ることを彼らに求めるべくアメリカ特許局に十分な詳細を報告してきた.
 下の写真はイギリスの科学者団でアントニー・グリフィン元帥等によって撮られたものでこの装置の発明家スタンリー・メイヤー氏が駆動中のセルと共に写っているところである.
 この発明家は先進エネルギー研究所の被保護者である.
                   フランク・オグデン