足立 育朗 著「真 地球の歴史」には,一万年前が最後の他惑星からの移住であって,五千年前の大洪水後に優良星から厄介者が降ろされたことや,神話天孫降臨の記述は全くない.但し,真 地球の歴史にはその代わりに一億二千万年前に惑星地球はFIDAに所属していたことが述べてある.FIDAについては以前このブログで述べた.
一方,御神示には天孫降臨の神話についての記述がある.
しかし,他の御神示を見ても五千万年前から現在までの歴史が述べてあるだけで,それ以前については述べてない.即ち,御神示ではFIDA惑星連合については触れられていない.
この両者間に有る矛盾をどう解釈するか?
私の考えでは,どの歴史にフォーカスするかがこの情報を掴む我々の心に大きく作用するのを両者とも憂慮しているのではないか,ということである.即ち,足立 育朗 氏に通信を送ったプレアデス系宇宙人は「天孫降臨」や「日本が地球の中心」といった情報が日本人にある種の自惚れや選民意識,そして,使命感を持たせてしまい,それが自我と欲の振動波の拡大に繋がるのを恐れて敢えて伏せたのではないか?
それと同様に,宇宙学の御神示では「地球が嘗てはFIDAに所属していた」といった情報は,例えば「地球は以前簡単に宇宙の評議会に参加できたんだ」というふうな安易な考えを持ってしまうことに繋がることを恐れて,五千万年前以降の歴史だけを開示することにしたのかもしれない.いずれにしても,その本質には「自我と欲を抑えよ」という宇宙創造の大神様の御教えが根本にあるのである.
したがって,天孫降臨という神話は事実ではあるが,それが現在の日本人の自覚や覚醒に至る為の題材として導入されたものでないと,その事実の開示は意味を為さない.同様に,地球が嘗てFIDAに所属していたことも事実ではあるが,それが地球人の自覚や覚醒を促すものでないと,その事実の開示は意味を為さないということである.
文献
足立 育朗:真 地球の歴史 波動の法則Ⅱ,ナチュラルスピリット,(2009).