地球空洞説について以前このブログでその論拠を述べた.
しかし,この説を否定する為の証拠としては次の万有引力の考え方に基づいた説明が最も有力とされている.これは現在地球上の歴史ある科学を支えるニュートンの古典力学の中で実に象徴的な考え方である.
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一様な厚さの球殻からの万有引力
したがって,球殻から作用する引力は,球殻の外部にある地点に対しては球殻の全質量がその中心に集中した場合に生じる引力に等しい.しかし,球殻の内部の地点に対しては引力は0となる.即ち,地球の空洞域に人間が住むという説は上記の論理によると,「引力が0の世界で人間が過ごせるわけがないだろう」というふうに論破されるという筋書きとなる.
しかしながら,私が以前ブログで記したように地球空洞説の証拠となるような多くの事象がこれまで多くの文献で著されている.この矛盾をどう説明すべきか?地球空洞説はただの嘘か?いや,違う.ニュートンが提唱した万有引力の法則こそが間違っているということに必然的に帰着されねばならない.
文献
後藤 憲一 他:詳解力学演習,共立出版,pp.63-67,(1971).