以前,1990年代に勃発した湾岸戦争とイラクのフセイン大統領について論じた.
 

 

 私はフセイン大統領やリビアのカダフィ大佐について生前は正しい政治姿勢であったと評価している.これに対し,ザ・コスモロジーの城戸縁信氏の湾岸戦争,及び,フセイン大統領に対する当時のコメントが「宇宙の理」誌(以下,理誌)に掲載されている.その編集後記にある文章を次に示す.「サダム・フセインというバカの悪行は何千回処刑しても足りない程の罪状である.」,「サダム・フセインは…反体制派を武力攻撃し,…クルド族等の無垢な戦争難民が,隣国へ連日大量流出して...」.これは今2022年になって思うに,私はある面では事実を誤解しているのではないかと判断している.1991年といえばインターネットはないし,テレビ新聞が嘘を垂れ流しているというふうな論調の雰囲気は未だこの時代にはなかった.縁信氏が「フセイン悪し」と断定してしまうのも止むを得ない状況だったのだろう.縁信氏はまた後の理誌で「4次元のことは私を中心とする宇宙学が何とか切り抜けた.3次元のことはまた別の強者が出てきて正してほしい.」というような意味のことを述べている.
 一方,このマスコミの報道を素直に受け入れるという日本人の温和な態度が,その後の911テロやイラク侵略に繋がり,DS世界支配を盤石とさせてしまったのではないか?日本人の多くはテレビの報道を疑いなく受け入れるような穏やかな性格を持っている.邪な勢力はそこに付け込んで日本人を騙して莫大な富の収奪を実行してきたのである.
 また,縁信氏が2000年4月に逝去された後の理誌を読む限り,〇〇テレビや〇〇新聞などマスコミの報道を鵜呑みにするような論調の記事が目立つ.911の犯罪者がオサマ・ビンラディンのみだとしてその背後にいる戦争利権に絡む破落戸に殆ど注目せず,311を自然地震と断定し,国政選挙での大規模な不正にあまり言及せず,コロナワクチンの接種を積極的に推奨し,プーチン大統領を非難してゼレンスキーを擁護する.こういった態度は全くもって大衆,即ち,低能B層に迎合していると言わざるを得ない.大衆に寄り添うことは洗心常の心「皆仲良く」に通じるだろうが,自ら事実をしっかりと見極めて真偽や善悪を判断した上で,悪を正し闇を照らすことをしないなら,神が仰せの「強く」や「正しく」に合致しないのではないか.
 唯,私は縁信氏を責めるつもりは毛頭ない.時代に即した対応を自身の命を削りながら後の我々日本人の為にやって下さったのである.1990年前後の頃,宇宙学は一騎当千の強者揃いの学徒が挑む邪霊戦の最中だった.当時の縁信氏は邪霊に妨害されて殆ど食事もできず,寝ているときも夢の中で邪霊と戦っておられたので睡眠も碌にされていなかった.その所為で瘦せ細って肋骨が露になり,腹が背中につくほどであったという.それ程迄に過酷な状況であったにも拘らず,死ぬまで自身の状況をその理誌に多くは書き残してはいらっしゃらない.21世紀に安穏として生きている世界中の愚鈍なる民は,その縁信氏に対して「感謝」の二文字だけで済ませられるか?少なくとも日本民族全員で一斉に洗心に徹しなければ,その恩に報いることは出来ない筈だ.
 以上の件についてはいずれザ・コスモロジーの大事業「霊界浄化」の中の邪霊戦を詳細に述べるので,その際により深く理解されるものと思う.