神業。陶器の修復師 | かしこまりこ の、竹取り物語

かしこまりこ の、竹取り物語

和の文化Love♡ 出生時は 1,700gでそれは美しく 「まるでかぐや姫」と言われたとか。
※ 2011(H23) 竹林に迷い込み、竹細工の修行→ 1年で方向転換
※ 2018(H30) 放送大学大学院 修士号取得
※ 2019(R1) 国家資格GET
※ 2021(R3) 悲願の再就職

金継ぎに休み休み取り組んでいるけど、

すごいもの見ちゃった・・・ どうしよう。

NHK BSP ゴッドハンド

修復師 : 繭山 浩司 親子。

 

「闇より来たる」・・・ってサブタイトル何。

繭山氏、よくそんなタイトル許しましたね。

事の始まりが戦後の闇市からだったので、そんなタイトルになったのだと思うけど。センス無さ過ぎNHK。

 

さて、番組冒頭から画面に釘付け。

本当に何事もなかったかのように佇む、修復された陶器たち。

それを見て夫が一言、

「もうイミテーションじゃん。」

彼は時々、核心を突くような事を言う。

 

して、私。

繭山氏が修復するために、

金継ぎを剥いでいくシーンを見て愕然。

更に、漆を溶かすためにドップリ溶液につける様に呆然。。。

「自分は今、何をやっているのか?」と切なくなった。

 

違うシーンでは

三代目:修行中の息子が、

太田光氏から依頼のあった器を見て「まずい」を連発。

要は、修復できないようなマズい継ぎ方をしているのだ。

漆の付きを良くしようと削ったり引っ掻いたりして、

表面の釉薬を削ってしまったのだと思う。

確かに素人目に見ても、雑な金継ぎだなぁとは思った。

 

「50年後、100年後に修復する時に、

きれいに割れた状態で渡せないと…」

の言葉にドキリ。

私のような、下手の横好きには特に。


抹茶碗の金継ぎは次の工程に行くはずだったけど

ちょっと、待つ。

私なりに、私らしさを加えて修復しよう。

漆も買いなおす。