蕁麻疹(じんましん)という言葉は聞いた事のあると思いますが、実際にどのような病気か知っていますか
一般的には皮膚の一部に赤い湿疹ができ、かゆみを伴う病気だとされています。湿疹は長くて1日程度続く事もありますが、多くの場合は数十分~数時間で消えてしまいます。蕁麻疹には湿疹がでなく痒みだけ現れる場合もあり、個人差が大きい病気です
蕁麻疹にはアレルギー性と非アレルギー性の2種類あるとされていますが、約7割の人が原因が分からない蕁麻疹に悩んでいます。
蕁麻疹が起こるメカニズムは、皮膚の真皮と呼ばれる部分にあるマスト細胞が刺激を受けヒスタミンが分泌される事で引き起こされるとされています。このヒスタミンが皮膚の毛細血管に作用し、血液成分が血管外へ漏れる事によって湿疹や紅斑が生じます。
また皮膚の知覚神経にもヒスタミンが作用するので、かゆみを伴う事が分かっています。そのため病院では抗ヒスタミン薬などが処方される事多いですが、対処法としての薬なので長く飲み続けている人も珍しくはないのです。
東洋医学では蕁麻疹を体表の病と捉え、体表に関係する気(衛気)の力を高める治療や、風邪(ふうじゃ)といった邪気を取っていく治療を行っていきます。
風邪にも外から入ってくる「外風」と、内側から発生する「内風」の2つがあります。
外風に対抗する為には、免疫力や衛気の働きが重要となります。
また外風と寒邪(かんじゃ)が一緒に体に入っていまうと痛みやかゆみが出やすくなるので、体の冷えを治していく事も大切です。体の抵抗力を高め、外風の侵入を防ぎます。
内風は体の中で発生する風邪なので、なぜ内風が生じたかの原因を見極める必要があります。胃腸の調子が悪い、気や血などの滞りや不足がある、熱が停滞しているなど、これらの不調が内風を発生させる原因だと考えられています。それぞれの原因に合わせて治療を行い、体全体の不調を治す事で内風を取り除いていきます。
このように東洋医学では蕁麻疹を抑える事に焦点を置くのではなく、蕁麻疹が現れないようにする事に焦点を置いているのです!
蕁麻疹は繰り返す人が多い病気であり、症状の強さによっては日常生活にも影響が出てしまう事もあります。薬で腫れやかゆみに対処する事も必要かもしれませんが、蕁麻疹が起きやすい体の状態を治療していく事も大切になります
薬は体に少なからず負担をかけます。できるだけ薬に頼らなくても良くなるように、自分の持っている力を高めていきましょう
《夫婦で営む所沢の鍼灸院》鍼灸専門 志和治療院
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