産後に腰の痛みを感じる方が多く、当院にも来院頂いています。

一般に骨盤の歪みだとか、産後の養生が不足している事が原因だと言われますが、今回は帝王切開の時に使う麻酔に注目して腰痛を考えていきます!

 

経験している人は分かるかもしれませんが、帝王切開では腰の辺りに局所麻酔してして出産をされた方が多いと思います。具体的には第2腰椎の所になりますが、東洋医学ではこの位置に重要なツボがあると考えているのです。

 

第2腰椎の棘突起下には、「命門(めいもん)」と呼ばれるツボがあります。古代中国ではこの命門を「精神の宿るところ」「生命力の中心」として捉え、非常に重要視していました。

しかし麻酔をする時に命門を傷つけてしまうので、その部分に痛みが残りやすく腰痛に繋がってしまうと考えられます。

 

 

そもそも麻酔とは、時間が経っても体への影響が残りやすいものです。そのため全身麻酔はもちろん、局所麻酔でも手術を経験している場合は麻酔の影響を考えて治療していかなければなりません。

麻酔を分解する事によって、「肝」という機能に大きな負担がかかります。東洋医学でいう肝は西洋医学でいう肝臓とは少し違うのですが、血液の流れや筋肉との関係、イライラや怒りなどの感情との関係が深いと考えられている力です。

そのため肝に負担がかかったまま治療を進めていっても、筋肉の硬さや血流がなかなか改善しないので治りが悪かったり、良くなっても痛みが再発しやすいという事が珍しくありません。

 

当院では帝王切開後の腰痛も含め、手術の既往歴がある場合は肝の機能に注意し、必要であれば麻酔に対する治療を行っていきます。

今出ている痛みだけではなく、背景にある今までの病気やケガなども考えた治療を心がけています。

 

 

 

《夫婦で営む所沢の鍼灸院》鍼灸専門 志和治療院

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