いつもありがとうございます。
大阪上本町駅前
「伽藍堂鍼灸院」
多井一貴です
今回は
「逆流性食道炎」について
さらに詳しくお話していきたいと思います。
※前回記事
まず初めにお伝えしておきたいのが
逆流性食道炎は
近年急激に増加してきている
疾患であるということです。
どれぐらい増えているかというと
1970年後半から1980年にかけての報告では
逆流性食道炎の発症率が1.6%から2.9%ほどで
あったのに対して
20年後の1990年後半から2000年にかけての報告では
16.3%と5~10倍にまで増えています。
さらに増加傾向にあると言われていて
現在では30%を超えているという
データもあるほどです。
つまり日本人の3人に1人は罹患している
計算になります。
それほどまでに増えている疾患ですので
さまざまな研究が進み
良いお薬が開発されてきていると
思いきや意外とそうでもないのが
現状ではないかと思います。
本来であれば
下部食道括約筋の圧を上げたり
胃酸の逆流を防ぐお薬があれば良いのですが
現在のところそういったお薬はありません。
どういったお薬が使われるかというと
- 酸分泌抑制薬(胃酸の分泌を抑える)
この中にも大きく分けて
プロトンポンプ阻害薬(PPI)と
ヒスタミンH2受容体拮抗薬(H2ブロッカー)の
2種類があります。
どちらも胃酸の分泌を抑え
食道へ逆流する胃酸自体を少なくすることを
目的としています。
- 消化管運動機能改善薬(胃・食道の運動機能改善)
蠕動運動(胃・食道の動き)を改善し
逆流した胃酸を胃に戻す働きと
胃からの排出を防ぐことを
目的としています。
- 粘膜保護薬(食道の粘膜を保護)
傷ついた食道に粘膜を付与することで
胃酸による傷害を防ぐことを
目的としています。
- 制酸薬(胃酸を中和)
消化管内のphを上げて胃酸を中和させて
粘膜を保護することを目的としています。
だいたいこれらのうちの
いくつかを組み合わせて
処方されます。
ただほとんどの場合
投薬での治療では
再発率が非常に高いため
お薬を飲み続けなければならなくなります。
そのため
お医者さんからは
「一生薬と付き合っていくしかない」と
言われてしまうことになってしまいます。
もしくは手術を選択肢に入れるという
話になってくるのが逆流性食道炎の現状です。
お薬を飲み続けなければいけないのはちょっと・・・
手術をするのはやっぱり怖いし・・・
そういった声に応えるべく
僕はこれまでにたくさんの逆流性食道炎の方の
施術に当たってきました。
どのような施術をすれば
逆流性食道炎が改善し
以前と同じ食事をし
再発をしなくても良くなるのか?
それを次回詳しくお伝えしていきます。
楽しみにお待ちください
ここまで読んでいただき感謝です。
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