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”夢構築サポーター”の岡田 修斉です。

 

今回から、ビジネス理論の3大巨頭(ドラッガー、ポーター、コトラー)の一人、マイケル・ポーターの競争戦略論についてご紹介していきます。

 

前回までご紹介してきたドラッガーのビジネス理論は、ビジネスの成功の基盤として総論的な観点のものでした。

それに対し、ポーターは、ビジネスは競争世界であるというところに踏み込み、どうすれば生き残れるか。という点を突き詰めた理論を打ち立てた方です。

 

 

基本的には大企業向けの理論ですが、その中から個人事業主、スモールビジネスにも参考になる部分を抜き出してご紹介していきます。

 

ポーターの競争戦略の本質

今回ご紹介するのは、ポーターの最も基本的な考え方についてです。

ポーターの理論は「競争戦略論」という名称で本人の著書があるため、名称だけみると、「競争をしかけて勝つ方法を紹介するよ」と言っているように見えますが、実は、「どうにかして、競争にさらされないようにかいくぐりましょう」という戦略なんです。

 

ヘンリー・ミッツバーグ著の「戦略サファリ」では、数々の戦略論を分類していますが、ポーターの競争戦略論は、ポジショニング学派に分類されています。

ポジショニングというのは、できるだけ競争の激しくない立ち位置に立ちましょうということなんです。

 

そのためには、差別化戦略、コストリーダーシップ戦略、特定セグメントへの集中戦略などの個別戦略を提唱していますが、これらは、競争を重ねるためのものではなく、できるだけ競合がいないところに自社を位置づけするための思考なんです。

 

 

 

 

ポーターの考え方はスモールビジネスの参考になる

なので、元々は、大企業を対象に作った戦略なのですが、むしろ、小回りの利くスモールビジネスにとって有効な視点で参考になるのではと思います。現実には体力のある大企業の方が、相手を打ち負かして勝ち残る戦略をとっている例は多々ありますしね。

 

勘違いされやすいポーターの理論

繰り返しになりますが、競争を繰り返し相手を出し抜いて勝つ方法を提示していると勘違いされそうなポーターですが、その目的、目標はむしろ逆で、できるだけ工夫して競争を避けようね。といっている。よく勘違いされるので、このことをまず、知っておいていただければと思います。

世界の三大巨頭の一人としてゆるぎないポーターなので、この考え方はとても大事だと思います。

 

ということで、次回から、ポーターの競争戦略論の中の、個別の戦略についてご紹介していきたいと思います。

 

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

 

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