霜月の御言葉 | 神晃講通信

霜月の御言葉

晩秋に、神の御和えを整えば、祭りて祝う神嘗の宴に


(ばんしゅうに、かみのみあえを、ととのえば、まつりていわう、かんなめのえに、)


(要約)

収穫の秋深まり、年越しの準備に入る前の潤いを分かち合う時、11月はそんな季節です。下旬には神嘗祭が祭行されて正に神様との御和(みあえ)=(大自然との調和)が成される時です。現代においてもあらゆる仕事の成果を祝い、また或は反省して、全ては大自然(神)よりもたらされた天命の成就に服する事、(大自然の大いなる意思に立ち戻る)事に意識を回帰して、天人地の和合を図るべく皆で直会(なおらい)=(宴を結ぶ)事が古よりの習いとされるのである。心して和解する時である。


(要約)

古よりの習いに続く神嘗祭(かんなめさい)は秋の収穫を祝い神様に感謝御礼を申し上げて、そのお下がりを皆で頂く、即ち神との御和(みあえ)であり神と交わる、重要な習わしである。えてして人は孤立しがちで孤独であるが、元より神から別れた御霊であることをかんがみて、人々は神の御手代(みてしろ)=(手足)であり、はたまた一体であることを思い出す季節の宴である。時代は変われど感謝報恩の心は何も変わることはない、どのような仕事の収穫でも神様(大自然)からもたらされた恩恵であることを思い、皆寄って大自然からの恵みを頂き杯を交わす時節の祭りが(祭ろい合う)の本義である。


      弥栄

 
天元流之宮龍王院 

    琉祖 祥月

山蔭神韲 山蔭員英