【長月の御言葉】 | 神晃講通信

【長月の御言葉】

赤トンボ、向かう夕日に風受けて、夕やけこやけ、吾が夏思う、

(あかとんぼ、むかうゆうひにかぜうけて、ゆうやけこやけ、あがなつおもう)

(要約)

酷暑や天変地異が如実なる昨今、生命の生死や人々の本性が人知れず現れ出る時、その激しい天候は正に現在の世相(人心)を表している。命は天命でありそれを運ぶ心根(運命)であり自ずと定められたものである。くれ行く晩秋に向かう文明社会で夕やけにこやけにどの様な人生を演ずるのかその心根が大自然の一部であることを知り懸命に生きた夏を振り返り反省を促す、秋の夜長である。

     
(要所)

人間一生懸命に生きる時には、えてして行き過ぎるものである、他者を排他して己のみに固執するが、理性に立ち返れば思いを改めることは誰しも出来るのである。大きくても小さくても、エゴはエゴである。大自然の営みは調和そのものであるから、私達もそれにもれず調和の中でしか循環できないのである、エゴは他を排他するのみならず自己を抹殺する命の(断絶)と知るべきである!常に振り返り調和の言動に努めているかを考える秋である。

      合掌

      弥栄


山蔭流創生神楽宗家
山蔭員英