わがままな高齢母に耐えられない

娘の決断とは

 

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。

 

高齢になり身体はおとろえたものの、相変わらずわがままな80代の母親。60代の娘はいまだ、高齢母に支配されている。けれども、母親の世話は体力的にも精神的にも限界がきているように感じる。そこで娘が決断したのは…。

 

・言葉がきつい、自分の意見を曲げない高齢母

 

クライアントさんの母親は80代後半。転倒が原因で要介護になったものの、頭はしっかりしており、きつい言葉を周囲に浴びせるのも相変わらず。亡夫とビジネスを成功させ、60代の息子や娘に今も指図する。

「お前達がいい暮らしをできるのは誰のおかげだ」が長年の口癖。子供達の進学から就職、結婚相手にまで、口を出してきた。

 

そんな母親に、子供達は素直に従ってきた。

 

・外出困難でいら立つ日々

 

転倒をきっかけに、手術、入院生活を送り退院後は少し大人しくなるかと思われたが、そんなことはなく、外出困難になりいっそういら立つようになった。

 

長男家族は別のところに住んでいるため、同じ敷地内に暮らす長女がもっぱら母親のお世話係になっている。

 

家は別棟だが、母親からあれをしろ、これをして欲しいとたびたび連絡が入るため、娘は一日のほとんどを、隣の実家で過ごしている。

 

ある日、買ってきたものが気に入らない、料理もまずいとテーブルを叩く母親に、娘は猛烈な怒りを感じた。これまでとは違う怒りのレベルに、自身がうろたえてしまったという。

 

・母親から離れたい…

 

私のカウンセリングを受けられたのは、このような状況があってのことだった。

 

母親がかけてくる電話の音を聞いただけでビクッとするようになり、まぶたがピクピク震えるようになった。食欲がない、熟睡できない日々が続き、体重が落ちた。結婚し他県に暮らす娘が久しぶりにたずねてきたが、顔を見るなり、「ママ、どうしたの?」とびっくりされた。

 

そこで、娘から強くカウンセリングを勧められたのである。

 

「母親の顔を見たくない、声を聞くだけで、気分が悪くなります。母親から離れたい」。クライアントさんの訴えは切実だった。

 

・一番しんどいのは?

 

そこで私が伺ったのは、クライアントさんは何をしんどいと感じているのかということ。それは複数あるはず。

 

たびたび呼びつけられるのがつらい。偉そうに命令されるのが嫌。機嫌が悪く怒鳴られるのが怖い。

 

真っ先にあがったのは、母親の言動についてだった。そこで、そうした言動から、ご自分がどのように感じているのかを話して頂いた。

 

「母親の身の回りの世話をする自分が、女中みたい。つねに機嫌を伺い、みじめ。四六時中束縛されているのに、逃げ出せない無力を感じる」とのこと。

 

ご自分が母親に対して抱いている感情を言葉にして頂いた。そこで、本当に離れられないか、完全に離れるのは無理として、束縛される時間を減らせないか、という作戦を立ててみた。

 

このケースでは、要介護のため、デイサービスは利用できるはず。しかし、クライアントさんは首を横にふる。「あの気位の高い母親が、デイサービスなんて利用しないと思います」。

 

しかし、クライアントさんの思い込みで、立ち止まるのはもったいない。ケアマネージャーに、デイサービスの件を相談するのをお勧めした。

 

後日、ケースを沢山もっているケアマネージャーから、このような提案が。「私から、お母様にお話してみます。『○○様(母親の苗字)がデイケアに来られたら、魅力的なお人柄に、ファンの人が沢山できるかもしれませんね』と」。

 

この言葉は、母親のプライドをくすぐったようだった。最初は渋っているようだったが、デイサービスに行くのはまんざらでもなさそうな発言が出たのをきっかけに、週何回か行くことを承諾。

 

「本当に追い詰められていましたが、今は自由な時間ができたことで、気持ちが楽になりました。あのままだったら、私、母に手を出していたかも」というクライアントさん。

 

長い間、支配されていたクライアントさんの考え方は、何事もネガティブになり、思い詰めていたのも当然のこと。

 

こうした思い込みや、自分を追い込む前に、周囲にSOSを出して欲しい。必ず、どこかに状況を変えるきっかけやヒントがあるはずだから。

 

 

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娘から「母の日」ギフトが突然、

送られなくなったのは

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。

 

5月は「母の日」があります。毎年、娘から送られてくるはずのギフトがこなくなった。こうしたご相談が増えるのもこの時期です。母娘の関係にどのような背景があるのか、取り上げてみたいと思います。

 

あるきっかけで送ってこなくなった娘

 

毎年、娘から送られてくる「母の日」のプレゼント。楽しみにしている方も多いかと思います。けれども、それがある年からこなくなってしまった。さらに、LINEも電話も。その理由がわからずに、悩む母親が多いです。あるケースです。

 

結婚し他県で暮らす娘。GWは、実家に来るので、楽しみにしていた母親。しかし、今回は夫婦と義理の両親の4人で旅行に行くから、こちらには来られないという。

 

これに激怒した母親は、娘を責めたそうです。

「あなたが帰ってくるのを楽しみにして、色々計画していたのに。せいぜい、お姑さんと楽しくね」と。

たたきつけるように電話を切りましたが、しばらくしてから子供じみたことをしたと反省し、娘に謝りの電話をかけました。

 

ところが、娘は出ません。用事かしらと思い、翌日、かけてみますが、やはり出ません。

 

・そのうち連絡がくると思っていたが

 

娘は機嫌をそこねて、電話に出ないのだ、と思った母親。そのうち、何事もなかったようにかけてくるだろう。そのときは、前のように対応すればよい、と軽く考えていたのでした。

 

けれども、その後、娘から電話もLINEもきませんでした。さらにショックだったのは、例年送られてくるはずの「母の日」プレゼントがなかったことです。

 

確かに、電話では相当強い口調で娘をなじってしまったし、娘婿のこともかなり悪く言って責めてしまった。

 

それが、こんな結果になるとは、思いもしませんでした。

 

・関係修復を願うものの

 

時間がたつにつれ、母親は、自分も言い過ぎたと思い始めるようになりました。ところが、相変わらず、娘は電話には出ないし、LINEも既読すらなりません。

 

自分が言ったことが、ここまで娘を怒らせたのか。そんなに悪いことをしただろうか。

こうした状況が続くのを不安に思うようになりました。かといって、こちらが謝るのもしゃくにさわる。

 

葛藤する日々が続き、カウンセリングに来られたのです。

 

「娘は意地をはっているのだと思います。素直じゃないのだから」。今のクライアントさんの心の状態は、娘に対する怒りが強くなっています。

 

「それでも、とりあえず謝りの手紙でも書いてみようかと思って」と話しますが。

 

そのようなお気持ちの状態で、手紙を書くのは、リスクがあるかもしれません。というのは、謝ったところで、おそらく、娘をなじる文面も加えられてしまいそうだからです。

 

そうなると、かえって、関係がこじれてしまうことに。

 

冷静になること

 

クライアントさんの本音は、「私があなたをこんなに怒らせるほどの事をしたのか?」というものではないでしょうか。

 

娘の本心を聞いてみたい。でも、娘が連絡をシャットダウンしていることで、それが実現できないのにいら立ちを覚えています。

 

こうした心の状態では、感情的な文面の手紙を書いてしまう可能性が高いです。結果、娘はよけいしらけるか、呆れるか、さらに距離を取ろうという気持ちになってしまう可能性もあります。

 

大事なのは、自分がどうしたいのか、ひとまず冷静になることです。子供じみたことをしたと思うならば、それだけに絞って、ご自分の気持ちを文章にしてみることです。言い訳や、まして娘を責める文面は避けましょう。

 

もし、ご自分の怒りが残っていて、謝りたくないのが本心なら、手紙を書くこと自体、控えた方がいいかもしれません。

 

「娘からいつ連絡がくるかわからない。それをじりじりしながら待つのはつらい」というのであれば、夫から「お母さんも反省しているようだ」と言ってもらう。あるいは、他に子供がいるなら、彼、彼女から、「お母さん、ヒートアップしたんだって?」と聞いてもらう。

 

第三者から何気なく言ってもらうことで、娘も、母親も深刻に捉えていた問題が小さく見えるようになることがあります。

 

 

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

大事にされる長女と甘やかされる三女、

強まる次女の疎外感

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。

 

カウンセリングでは、兄弟姉妹の格差についてご相談を受けることも多いです。

長男ファーストの母親、末っ子には甘い父親など、様々です。

今回は疎外感を抱く次女のケースを取り上げてみたいと思います。

 

長女は一目置かれ、三女は甘やかされ、家族の中で浮く次女

 

クライアントさんの家族は両親と三人姉妹で、ご自身は次女。長女の姉は、将来、家を継ぐものと親は思っており、大事にされていた。

 

三女は親の年齢がいってからの子で、甘やかされて育った。父親の収入が上がったこともあり、好きな物が買い与えられた。

 

・親は私に無関心?

 

次女が思春期の頃、実家は経済的余裕がなく、何でも我慢させられた。ただ、長女は将来、跡取りになるので、大学進学が認められた。三女も、経済的余裕ができたおかげで、大学進学できた。

 

しかし、次女が高校生のときは余裕がなく、専門学校への進学がようやく許された。次女は物心ついた頃から、「姉は優先、私は我慢」と感じていた。さらに、長女や三女のお祝い事などは、親戚を呼んで行われることもあったが、次女については、うっかり忘れられてしまうこともあった。

 

親は自分に無関心なのだ、と次女は思うようになった。

 

・親を責めれば、こちらが否定される

 

家族が話している部屋に次女が入ると、「あら、いたんだ」といった顔をされることがある。社会人になり、休日、外食に行く話になっても、気がのらない次女が断ると、家族はホッとした表情で、「じゃあ、お留守番お願いね」と言ってそそさくさと出かける。

 

時々、怒りが爆発して、「私はずっと我慢させられた」、「お姉ちゃんや妹はいい思いしてきたのに」と親にぶつけても、「仕方ないじゃない」、「あなただって、こうしたいとか何も言わなかったじゃない」と逆ギレされる。

 

つらいのは、姉も妹も味方になってくれないことだ。逆に、「親に感謝の気持ちがないの?」と非難されてしまう。

 

・家族と距離を取りたいが

 

次女の疎外感はさらに強くなる一方、こうしてカウンセリングを受けられた。

 

「今の状況で何が一番つらいですか」の問い対して、「この家に自分の居場所がない」と言われた。

 

家族なのに、誰一人として自分の気持ちを理解してくれないばかりか、非難される。自分がこの家ではじゃまなお荷物のように感じていると答えられた。

 

「実家を出たら、と友人からは言われるけど、専門学校卒の学歴で、三姉妹の中でも給料が一番低く、一人暮らしは経済的に無理」とのこと。

 

・自分の思いに気づく

 

こういう場合、仮定法で本心はどうしたいのか試してみるのも一つ、とおすすめしてみた。

具体的には、「もし、~だったら」と仮定してみる。

 

「もし、実家を出て、一人暮らしをしてみたら、家族に気兼ねしなくてすむかもしれない」。

または、

「もし、ずっと実家暮らしだったら、この先も居心地が悪いまま」。

 

もっと、他にも色々な思いが浮かぶかもしれないけれど、強く沸きあがってくる感情をキャッチしてみる。たとえば、前者と後者が浮かんだとき、心の状態の違いを意識してみること。

 

クライアントさんは、「このまま実家にいると、疎外感だけでなく、家族全員を憎むようになってしまうかも。それだけは避けたい」という気持ちがあるのに気づいたと言う。

 

ならば、次に作戦を立ててみる。「実家にいるより、出た方がいいのは、自分のため」というモチベーションさえ明確になると、次の行動に出やすくなる。

「一人暮らしをするのに、経済的に無理」と思っているのであれば、家賃の低いアパートや、ルームメイト募集を探してみる。思い切って、会社の寮がある企業に転職する、など様々な手段が浮上するはず。最初はこうした情報収集から始めて、実現に向けて検討してみる。

 

ポイントは、できない理由を探すのではなく、できることを一つでも多く見つけること。有効な情報は力を与えてくれる。まずは最初の一歩を踏み出してほしい。

 

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