性生活の悩みを聞かせる母親に、娘はどう対応する?

 

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

●子供の頃から聞かされる父親の悪口

 

物心ついた頃から、両親の不仲に気づいていたという娘のクライアントさんは結構おられます。食事中、頭の上で親同士が怒鳴りあっていた。夜、布団に入ってからも母親の泣き声が聞こえてきた、夫婦喧嘩の声を弟や妹に聞かせないように、押し入れの中に入って一夜を過ごした人もいます。

 

小学生の頃には、母親から父親の愚痴を聞かされるようになり、いつしか慰め役に、またあるときは夫婦喧嘩の仲裁に入るようにもなりました。

 

●結婚後、実家に初めて帰ったときに聞かされた母の悩みは…

 

娘が結婚して初めて実家に帰ったとき。幸せな新婚話をするつもりが、顔を見るなり母親は、「あなたも結婚したのだから…」と愚痴話を切り出す。しかしその内容は聞くに堪えない、父との性生活についてでした。

 

いきなりそんな話が出てきたことに驚愕する娘。今までずっと愚痴の聞き役であったけれど、さすがに性の話までは聞くことができない。耳をふさぎたいのだけれど、「お母さん、そんな話はしないでよ」とはなかなか言えないのです。

 

母親にしてみれば、娘も結婚したわけだから、「この話をしてもいいわよね」と境界線を超えてくるのです。

 

「お母さんが嫌だと言ってもお父さんは無理やり…」だとか、「家事と育児で疲れ切っていたので、あの最中、寝てしまったとき、お父さんはひどく怒って…」といった生々しい話を母親は話してきます。

 

娘はどのように対応してよいかわからず、とまどうばかり。「あなただってもうわかるでしょう?」と意味ありげにこちらを見てくる態度にいたたまれなくなり、話題を変えようとするのですが…。

 

このようなケースを、私は母娘カウンセリングの現場でいくつも伺ってきました。夫婦の性生活に関する悩みは、姉妹や友人にはなかなか言えるものではありません。

 

日本では性に関する話題がタブー視される傾向はいまだにあり、セックスカウンセリングなどプロに相談できる機関があるとしても、ハードルが高いと感じる人は多いようです。

 

「娘なら。こんな話してもいいじゃない」、と大半の母親は思うのです。

 

なぜ、娘ならば許されると母親は思ってしまうのか。

 

それは、自分と娘が限りなく近い存在と思っているからです。自分の考えること、感じることは娘も同じように感じているはず。なぜなら「同性だから」。そして、「娘なら私のことをわかってくれる」という甘えです。

 

ゼロとは言えませんが、性生活の悩みを息子に話せる母親はほぼいないでしょう。

 

●吐き気を伴う苦しみや、異性に対する嫌悪感が募る

 

母親は、今まで愚痴を聞いてくれていたのだから、性生活の話もその延長ぐらいにしか思っていないかもしれません。

 

さらに、こんな話をあなたにできるほど、「結婚して一人前になった女性」として娘を認めるといった感覚があるかもしれません。それは、母娘の精神的な距離を近づけるものであり、性の秘密を共有する共犯関係にしたいものがあるかもしれません。

 

しかし、娘にとっては大きな苦痛です。母親は口に出すことで自分の重荷を軽くしたいのですが、娘にしてみればものすごいストレスになります。

 

あるクライアントは、母親から聞かされたことで吐き気を催すほどのダメージを受け、しばらくは食欲が失せてしまったそうです。

 

また父親に対して嫌悪感を抱くようになり、そっけない態度しか取れなくなってしまった人もいます。

 

さらに、性のイメージが悪くなり、パートナーから触れられることに抵抗を感じてしまうといったご相談もあります。

 

●娘は母親の悩みにどこまで付き合わなければいけないのか

 

母親が性生活の悩みを娘に話すのは、非常にダメージがあります。娘は、母親の愚痴を子供の頃から聞いてきたので、性の話も聞かなければいけないと思っています。

 

「それなら、『お母さん、そんな話は聞きたくない』と言ってくれればいいのに」、という母親もいます。けれども、娘の立場でなかなかそれが言えないのです。なぜなら、娘は母親を可哀そうと思っているからです。

 

「お母さんは、ずっとお父さんに耐えてきたのだ。お母さんがこんな話をするなんて、よっぽどつらいのだろう。だったら、話しを聞くぐらい、私が我慢すればいいことだ」

 

こうして、娘は黙って話を聞いて、そのストレスを自分の中に溜め込んでいきます。

 

●「その話を聞くのはしんどい」と言っていい

 

母親のことを可哀そう、同情の目で見ている娘は、自分がカウンセラー役を努めなければと思い込んでいますが、その必要は全くありません。

 

母親には、「お母さん、その話を聞くのはしんどい」と言っていいのです。聞き役をおりることに罪悪感をもつことはないのです。それでも、後ろめたさ感じるのならば、結婚や性の悩み相談の専門サイトを伝えてみるのはいかがでしょうか。

 

もちろん、このブログ記事を案内することもできるでしょう。

 

今回、このテーマを取り上げたのは、ご相談がかなりあることから、同じようなケースは多いのではと思ったからです。

 

問題は、性の内容というより、娘に話してもいいと思い込んでいる母親の意識です。

娘との境界線を踏み越えていることに、自身が気づいていません。抱えている問題の根深さに自分が気づき、どれだけダメージを娘に与えているかを自覚すべきです。

 

●しんどい気持ちがあるのならば、マインドのリセットを

 

勇気を出して母親に言ってはみたものの、父親への見方が変わってしまった、性に対してマイナスイメージを持つようになってしまったなど、気持ちが悪い状態が続いている場合、マインド(心のあり方)をリセットしてみませんか。

 

「あんな話を私に聞かせるなんて」と母親への怒りもあるでしょう。今までの関係性はよかったのに、嫌悪感で見てしまう父親への複雑な思いもあるでしょう。今のマインドの状態は、混乱しているはずです。

 

これは親の秘密を抱え込んでしまった重荷からくるものもあります。それを解放するためにも、一度自分の気持ちを整理し、事実の捉え直しが必要です。

 

私が提供させて頂く「実践マインド・プログラム」は、マインドの状態を整理し心の方向性を認識するためのものです。

 

悶々とした日々を過ごすより、マインドのリセットはできるだけ早く心掛けたいものです。

 

「実践マインド・プログラム」に興味を持って頂けたら、こちらのご案内をご覧ください。

 

お電話でのお問い合わせもお受けしております。

☎ 090-5206-8576

 

 

 

 

 

別居の父に会いたいが、母の怒りでためらう娘

 

 

離婚後も親と会う

 

母娘関係改善カウンセラー横山真香です。10月27日発売『女性自身』の記事「竹内結子さん中村獅童贖罪吐露息子の力になりたい…」で、私のコメントを掲載して頂きました。

 

記事の内容は、女優の竹内結子さん亡き後、息子の実父である中村獅童氏が力になりたいと話していること。これまでも父子で定期的に会っていたことなどが挙げられています。

 

私のカウンセリングを受けられるクライアントさんの中にも、親の離婚後、行き来している方が複数おられます。

 

子供の頃は面会交流が実施され、夏休みには離婚した夫婦と子供で旅行に行ったり、大人になってからも食事をしたりといった関係です。

 

元パートナーに子供を会わせたくない

 

一方、生まれてすぐに親が離婚しもう一人の親のことは一切知らないというクライアントもいます。同居の親と祖父母から片方の親について悪いことしか聞いていないので、彼女自身も憎む気持ちがあったと言います。

 

成人式を迎えたときお祝いのお金を贈ってくれ、「会いたい」と言ってきたそうですが、クライアントは親と祖父母の手前、断ったそうです。本当は会ってみたい気持ちはあったのですが、それを言うと、3人がとても不機嫌になり、家の雰囲気が悪くなると予想できたからです。

 

その後、別居の親が、大学卒業まで学費を払い続けてくれていたことを知り、自分が社会人として活躍できているのも両方の親のおかげだと思うようになり、感謝の気持ちを伝えたいのですが、連絡先をたずねることにためらってしまいます。なぜなら、その話題を持ち出すと親の表情が途端にきつくなり、「育ててやったのはこっちなのに!」と怒り出すため聞くことができません。

 

結婚式場の控室で花嫁姿を見せる

 

あるクライアントさんは、結婚するとき、もう一人の親に花嫁姿を見せたい思いが強くなり、式場のコーディネーターに相談したそうです。

 

同じようなケースはあるそうで、そのコーディネーターが取り計らってくれて、披露宴の合間に控室で対面することができました。

 

片方の親にはばれないように、控室の前にスタッフが立ち、たとえ親族であっても絶対に入れないようにしたそうです。

 

今は熟年世代の離婚も多いです。すでに子供が成人してから離婚する場合、片方の親に会うのは自由にできるはずです。しかし、前述のように、同居の親がそれを知ると機嫌が悪くなる、口をきかない、無視するといった態度を取るため、子供は会うことをためらうのです。

 

DVで逃れ、一生会いたくない

 

私はカウンセラーになるずっと前、DVから逃れた女性に避難場所としてシェルターを提供する組織の立ち上げに関わっていたことがありました。実際、当事者の方達にもお会いしましたが、命の危険を感じたリアルなお話しを伺い、暴力により恐怖心が植え付けられ支配される過程をまのあたりにしました。

 

DVを受けた当事者にとっては、相手の声を聞くだけでも震えが止まらず、まして顔を会わせるなど無理な話です。子供の面会交流など不可能でしょう。

 

先日は、親権を巡ってトラブルになっていた妻が数か月前から行方不明になっており、発見にはいたっていませんが(2020.10.29現在)、別居中の夫が逮捕されたニュースがありました。

 

熟年離婚などが話題になりますが、実際の離婚件数は平成14年で29万組だったのが20年では25万千組となっています。(厚生労働省「離婚に関する統計」)数字を見る限り減少していますが、そもそも婚姻件数自体が減少しています。

 

2020年はコロナ禍により生活環境が大きく変わりました。リモートにより在宅時間が増え、夫婦の間がぎくしゃくし「コロナ離婚」という言葉も登場しました。

 

離婚が増えるのではと予想する専門家もいる中、親権を争う夫婦も出てくるでしょう。

 

妻が思う夫と、子が思う父は違う

 

離婚の理由は性格の不一致、経済的問題、価値観の違いなど様々です。他にもモラルハラスメントや暴力、浮気、ギャンブル依存などがあります。相手の言動が許せず、怒り、憎しみの感情を子供に同じようにもって欲しいと思うかもしれません。

 

しかし、パートナーの立場と子供の立場は違います。子供の中には、「自分は父親(または母親)のDNAを受け継いでいる」といった思いがあり、悪口を散々聞かされたところで同じような気持にはなかなかなれないのです。

 

元、または現パートナーへの嫌悪感を子供にも持たせようとするのは、無意識にしてしまうのでしょうか。それとも、意図的にやってしまっているのでしょうか。

 

先日、私のカウンセリングに来られた20代のクライアントさんは、両親が高校生のときに離婚し、母親と暮らしているそうです。親の経済的負担を考え大学進学をあきらめようとしていたとき、「絶対に大学に行きなさい」と後押ししてくれたのは別居の父親でした。

 

父親の勤務先は小さな会社で決して収入も多くはありませんでしたが、在学中、バイト代では足りないだろうと会うときは必ずお小遣いを渡してくれたそうです。

 

さらに、就活では父親の具体的アドバイスが非常に心強く、心が折れそうになるときも支えとなりました。

 

しかし、気分のアップダウンが激しい母親には、父親と会っていることは絶対に秘密にしていると言います。

 

「父親が気性の激しい母親と離婚したかったのは理解できます。私だって、近いうちに母と離れて一人暮らしを始めようと思っているぐらいですから」と話すクライアントさんは、その話をいつのタイミングでどう切り出すかを相談に来られたのでした。

 

子供の成長には大勢の人が関わった方がいい?

 

物心ついた時は、親はシングルだったという人、あるいは高校や大学生のときに離婚した、または自分が親になってから、両親が別居したという人もいます。

 

当事者はもちろん、子供も事実を受け容れ乗り越えなくてはいけないでしょう。親としてはそれぞれ、子供の幸せを願っているのは共通の思いです。

 

たとえ、親は別々に暮らしているとしても、子供にとってはどちらとも親、それは事実です。DVやモラルハラスメントで心身の状態を脅かすような元パートナーなど、子供を会わせられないケースは別として、子供の成長には、なるべく多くの人が関わった方がよいのではというのが私の考えです。

 

祖父母や、親戚のおじさん、おばさん、近所の人、卒業した学校の先生、友達の親。さまざまな人の思いや考え方があって、それを吸収し子供は成長します。社会人になれば、相談したいテーマは多岐にわたります。この問題は同居の親ではなく、別居の親に聞きたいと思うこともあるでしょう。

 

同居の親の気持ち、感情によって、子供(といっても社会人)の思いを妨げるのは、結果的にどうなのでしょうか。

 

双方の親に気を遣いながら行き来しているクライアントさんと複数接していると、片方の親の「相手に会わせたくない」という気持ちに複雑な思いを抱くことがあります。

 

もしこのブログを読んで頂き、ご自分のケースにあてはまる場合は、一度ごお気持ちを整理してみませんか。

 

元パートナーのことは許せないし絶対に会いたくない。でも、娘はどのような気持ちでいるのだろうか…。パートナーのことを非難し続けてきたので、娘も同じ気持ちでいるはずと思っていらっしゃるかもしれませんが、本人の気持ちを推し量ることはできません。

 

私が今回、このテーマを取り上げたのには、理由があります。それは、娘のクライアントさんが前述したように離婚した親の間で苦しんでいるからです。「お母さんの気持ちもわかるけど、お父さんもかわいそう」

 

そうした気持ちが、ときに母娘の間に亀裂を生むこともあります。「お父さんだって、お母さんのわがままにずっと我慢していたのでは? だから離婚したのでしょう。私だってお母さんと一緒にいるのはもう耐えられない」

 

それでも、面と向かって言えない娘さんも多いのです。

 

最近、娘の様子がおかしい。以前に比べて口数が減った、こうした不安を感じていらっしゃる方は、一度、私の母娘関係改善カウンセリングのホームページをご覧になってみてください。

 

ホームページのご案内はこちらです。

 

カウンセリングの展開について直接問い合わせみたいという方はこちらの電話番号におかけください。

 

☎ 090-5206-8576

(セッション中は出られないことがあります。その場合は、ショートメールを頂けますでしょうか。折り返し返信させて頂きます)

 

 

 

 

 

 

10月17日発売『女性自身』

 

母娘関係改善カウンセラーの横山真香です。

 

『女性自身』の記事「竹内結子さん息子の力になりたい…中村獅童」の記事に私のにコメントを掲載して頂きました。

この記事は反響があり、ヤフートップ記事にもなりました。

 

私のところにも、クライアント様の他に、離婚カウンセラーの方や、面会交流の活動をされておられる方などからコンタクトを頂きました。離婚した親と行き来する子供さんが成長し、クライアントとして私の母は娘関係改善カウンセリングを受けにこられる方もいらっしゃいます。

または、子供が元パートナーとは定期的に面会しているという親サイドのクライアント様からお話しを伺う機会も多く、このテーマはブログでも発信させて頂きたいと思います。

 

横山真香