舞台芸術のダンスって

作品として伝える、残す(記憶に残す)

わけなのですが



伝える、残すを


動くこと

に逃げている

ところがあるなと


思うことがあります。




ただ沢山動く

ただ綺麗に動く

ただ長く動く



「その動き、必要なのか?」

というくらい

沢山動いてしてしまうと



動きや身体の魅力

その作品の意図さえ

薄まって


残らなくなる。



もちろん

好みが違うだけなのは

わかってはいるけれど



私は

明確なテーマのない

20分以上の作品は

印象が薄まると思う。


20分以上で

最初の一口目の味覚を

維持するには


起承転結をつけて

別の味もでてきて

味変できるなら

飽きない。



でもそうでない場合


もっと時間も、振り数も

短くした方が

伝わると思っている。



ダンサーは


沢山動きたいだけなのか?

せっかちなのか?



音楽のすべてを

動きで

埋めないといけない!

と思っているのか?



言葉と同じで

「これはこういうことです」



たくさん話したら

話した分だけ伝わる


わけではないよね?


動きも同じで


動いた分だけ伝わる

わけではないよ。



表現したいことに

的確性があるなら


そんなに沢山しなくても

感覚は伝わるし



むしろ沢山してしまうことで

食べ放題みたいに


いま何を食べたのか?

という印象や価値が薄くなることもある



印象に残る料理

作品とは


必ずしも

量の多さ、時間の長さ

詳しい説明

のことではない。