今日は久しぶりに
ダンスや舞踊の
「動きの魅せ方が上手な人」
その特徴について
書いてみます。
ダンサーより演奏家の方のほうが
このことは理解できる
マニアックな話です🤣
私が上手だなと思う人
それは
型（基準）をまず見せて
そこをベースに
変化を足していける人です。
どういうことか？
というと
毎回、音楽などに合わせて
思うがままに動くことは
ダンスであり
アーティスト
ではあるのだけれど
動きや変化を
ハッキリ見せられる
スキルがあるかどうかは
別なんですよね。
なので今日は
「動きのスキル」
の話をしていきます。
動きの変化が見える人には
型、動きの軸が
「踊っている間ずっと」
あります。
枠🪟がある
とも言い換えられる。
こんな感じに
↓
音量を調整するフェーダーも
枠ありきで
前提ありきで
今このくらい大きくなったとか
小さくなったとか
わかるんですよ。
型とは、
バンド演奏で例えると
バスドラム、スネアドラム、ベースギター
演奏のベースを担う部分です。
ダンスや舞踊にも
その人の動きの
ベースというものがあります。
そこを鍛え
どんな動きをしていても
そこは常に一定に保ち
動き続けている部分。
ベースありきで
そこにのせるメロディーや
変化って
見えてくるんです。
まず
「どこから変化したのか？」
っていう
ストレートな部分がないと
「そこから変化した」
という
変化球も
伝わりにくいのです。
花生けでいうと、
いきなり
花だけ飾っても
どこからそういう花になったのか？
という元の部分（花器など）がそこに
同時にないと
そことの違い
そこからの美しさ
という変化の美が
伝わりにくいです。
昔話だと
「昔々あるところに
桃太郎という男の子がいました」
という前提を語らずに
「桃太郎は鬼を退治しました！」
って
突然語り出すようなもんです🤣
だから
なんでもいいので
ベース、型
枠組みをまずつくり
「その前提からはじめる」
ということが
大切になってきます。
例えば
ゆっくりからはじめて
そこから
徐々に速くしていけば
ゆっくりから
「速くなった」
って印象になりますよね？
それが
最初から速い
それだけだと
伝わりにくいんです。
勿体ないです🤣
生まれた！
という感動を見せるにも
まず卵とか、母が
そこにいないと
ここから、生まれた！
というのが伝わりにくいのと同じ。
セットなんですよ。
それがベース、型というものが
大事な理由です。
ダンサーの身体でいうと
胴体、体幹部分。
そこで動きのベースをつくる。
胴体の一定の流れをつくる練習して
保ち続けている部分をつくる。
それがある人は
ハッキリ、クッキリした
ラインや存在感がでてきます
木の幹が太く
ずっとそこにある
幹の動きや流れが見えてくる。
葉っぱや花だけ
突然見せても
「ただの綺麗」
になってしまうんです。
幹がずっとしっかり見えているから
枝のバリエーション
葉のバリエーションが
生きて（見えて）くる。
「あーなるほど
そこから
変化しているんやねー」
そこでやっと
変化や応用したことが
伝わるんです。
枝や葉っぱだけ
いくら増やしても
どんなネタを見せても
ベースでしっかり自分の型を
見せていないと
強弱、速い遅いとか
質感の変化が
映えてこないよー。
繊細な動きも、強い動きも
速いも遅いも
わからない🤣
最初に見せる
ずっと存在させておく
ベースが大事なんです。
そこから
その変化の幅で
美しさを見せていく。
毎回、音楽に合わせて
ただの即興で動くとか
毎回、全く違う振付にするとか
じつは、見せたい部分が
効果的に見せれているかどうかは別。
変化した幅を魅せる
その部分においては
ベースのないことをしていたら
非常にもったいないことに
なっているかもしれないですよ。
型ありきで
そこから変化のバリエーション
それを増やすのと
毎回振付を変えるのは
似ているようで
違います🤣