懐かしの邦画シリーズ

 

トラック野郎 ご意見無用(1975年8月)①

 

懐かしの邦画シリーズものを

 

紹介しようかと思います。

 

菅原文太主演のトラック野郎シリーズ

 

です。

 

だいたい同じようなストーリーなのですが

 

中々面白いです。

 

男はつらいよのようにマドンナがいて

 

文太兄貴(一番星桃次郎)に対抗する

 

ライバル(敵役)がいます。

 

シリーズのほとんどで

 

一番星に恋する女がいて

 

こっちの方もきれいな女優が

 

多数出演しています。

 

まずは記念すべき1作目

 

ご意見無用から

 

トラック野郎シリーズは

 

今なら多分R-15指定だと思われますが

 

この時は子供もオッケーでした。

 

シモネタ、エロネタ、裸は普通に

 

あります。

 

冒頭マドンナと出会うシーンから

 

一番星が便所に駆け込む時に

 

先に便所に入っていた

 

中島ゆたか に合います。

 

 

中島ゆたか は何か訳ありな感じです。

 

一番星が食堂で食事をしていると

 

関門のドラゴンの異名をもつ

 

ライバル 佐藤 允(まこと)が

 

トラックレースに勝負を挑んで来ます。

 

 

和製ブロンソンなんて、言われていて

 

日本人離れした濃いめの顔が特徴の

 

いい俳優さんです。

 

トラックでやるチキンレースなんて

 

できないだろう?

 

なんて思ったところ

 

佐藤允が○○峠なら

 

車もないしそこでどうだ?

 

なんて、

 

言われると何となく納得してしまう。

 

途中に相棒になった軽薄な青年

 

湯原昌幸を一緒に乗せて、レース開始。

 

湯原があまりにも無謀な運転に

 

ションベンちびって

 

一番星の運転をじゃまして、

 

あえなく敗戦。

 

その後、湯原がマドンナ中島ゆたかに

 

渡すべき一番星のラブレターを

 

勘違いして、モナリザのお京こと

 

同じトラック野郎仲間の夏純子

 

渡してしまう。

 

夏純子も以前から一番星に気があるので

 

一気にラブラブモード。

 

 

夏純子、南国系顔立ちで

 

可愛くて美人でした。

 

中島ゆたか より夏純子の方が自分も

 

好みなので、湯原の気持ちがわかります。

 

ストーリーのメインはやもめのジョナサンで

 

やもめのジョナサンと言っても

 

なんのことなのかわかりませんが

 

このころカモメのジョナサンという

 

カモメを主人公にした映画が

 

流行ったんです。

 

やもめのジョナサン 相川欽也

 

この映画の発案者でもあります。

 

やもめのジョナサン、元は

 

鬼台貫とトラック野郎仲間から

 

恐れられていた元警察官で

 

飲酒運転が元で警察を懲戒免職に

 

なってトラック野郎になった

 

変わり種です。

 

たまたま停めておいたトラックの

 

助手席に子供が乗っていて

 

ジョナサンがうちは8人子供が

 

いるから、もう一人増えたって

 

大丈夫だなんて言います。

 

女房の春川ますみも

 

同意してその子を育てるのですが

 

この子供の親を死に追いやった

 

警察官が自分だったことに

 

気が付き苦悩します。

 

ここらへんは歌舞伎の

 

世話物の話に似ています。

(因果応報ってやつですね。)

 

一方、一番星が恋した中島ゆたかには

 

恋人がいて、夏夕介

 

 

特撮ヒーローものによく出ていた方で

 

トラック運転手で人身事故を起こし

 

遺族に賠償金を払うために

 

働いているという設定でした。

 

1970年代は一部の人以外は

 

おそらく無制限の保険に入って

 

いなかったんでしょうね。

 

この時代の映画に、このような

 

設定の話がよく出てきます。

 

1970年代の風俗や文化が

 

色濃く出ている作品でもあります。

 

恋人の夏夕介は賠償金を払うのを

 

逃れるために海外移住しようとする。

 

一番星は中島ゆたかに求婚するが

 

その際に中島ゆたかから恋人が

 

いることを聞かされて

 

あえなくふられる。

 

泣き崩れる中島ゆたかを

 

強引にトラックに押し込み

 

恋人のいる下北港まで爆走する。

 

シリーズを通してだいたい同じような

 

ストーリーなのですが

 

1発目の作品のプロットが

 

よくできていて中々面白い作品です。

 

上映時間も1時間30分くらいで

 

飽きさせない作品だと思います。

 

往年の主に脇役だったいい俳優が

 

沢山出ているので、その点も

 

見てて飽きないです。