「大河への道」ポスタービジュアル

 

映画は落語でできている。

 

大河への道(2022年)

 

落語を聞き始めて、思ったこと

 

新しいと思っていたことが

 

意外にも古かった。

 

例えば アイアムサムって米映画

 

障碍者の父親ショーンペン

 

娘役のダコダ・ファニング

 

王道の親子もの 

 

これって落語の子別れ なんです。

 

その他 映画のほとんどの王道もの

 

と言われる作品に落語の話が結構

 

あるのです。

 

今回は創作落語では定評がある

 

立川志の輔の 大河への道を

 

中井貴一が構想6年で映画化

 

した執念の映画です。

 

この手の映画、俳優が是が日

 

でも作品化したと願う。

 

日本では故フランキー堺

 

写楽や、伊丹十三監督

 

葬式なんかがそうです。

 

中井貴一立川志の輔と交流が

 

あり、立川志の輔の大河への道

 

を落語で聞いて、映画化を思い

 

立ったそうです。

 

で、感想は?

 

落語の大河への道もそうなんで

 

すが、主人公の伊能忠敬を題材

 

にせず、伊能忠敬を生きたことに

 

して3年間地図を作製したスッタフ

 

にスポットを当てたところが秀逸

 

です。落語と違う点は、落語は

 

主に男のキャラクターしか出て

 

来ないんですが、逃げた若い

 

女房のエイ(北川景子

 

女中の岸井ゆきのが中心的な

 

役割を果たしています。

 

脚本家が女性なので

 

また映画は女性が中心なので

 

仕方ないかと。

 

北川景子が謎の女役で

 

魅惑的な女性を楽しそうに演じて

 

いました。

 

幕府方の補佐役、岡っ引き?

 

松山ケンイチで、映画での

 

笑を取る役割をきっちり

 

こなしていました。

 

志の輔、落語の面白さは

 

あまり出てないのですが、

 

全体的に三谷幸喜の笑い

 

軽いコメディータッチで

 

描かれていて、飽きずの

 

見られるので大衆受けは

 

いいのかも知れません。

 

元々原作がある作品なので

 

大きく改変するのも難しく

 

また落語テイストだと

 

志の輔創作落語の中では

 

人情噺に近いので、このくらいの

 

映画作品で良かったんじゃないかと。

 

正直、歓喜の歌よりは楽しめました。