大谷翔平氏の銀行口座から、違法賭博業者に送金された事件について、米司法省は水原一平元通訳が不正送金していたと結論付けました。

 

 

    エストラーダ連邦検事によると「大谷氏はこの事件の被害者であった。本人のデジタル機器(スマホなど)や個人情報も提供され確認した」とのこと。

 

  大谷氏は「白」と見なされ、日本の多くの方が安堵したことでしょう。

 

不正送金までの経過

 2018年、水原氏は、アリゾナ州の銀行支店に大谷氏の口座開設や詳細設定のために同行した。(この時銀行口座に関する様々な情報を得た)

 

 球団からの年俸はこの口座に振り込まれていた。

 

 そして、水原氏は、大谷氏からの伝言と偽って、会計士やファイナンシャルアドバイザーに、この口座にアクセスしないように伝え、お金の動きを見えないようにした。

 

 2021年9月、大谷氏の銀行口座の連絡先情報を、水原氏は、自分の電話番号と電子メールアドレスに変更した。

 

 水原氏の携帯電話から直接オンライン送金できるように設定を変えた。

 水原氏は銀行に電話をかけ、大谷と偽って、大谷氏の銀行口座から違法賭博業者への電信送金を許可するよう行員をだました。 

 

 水原氏が賭けを行った回数は1万9千件で、1回の平均賭け金は約196万円、最高賭け金は約2450万円、負けの総額は約280億円であった。

 

 勝った額を差し引いた純損失は約62億円で、大谷氏の口座から約24.5億円が不正送金された。


 水原氏が賭けで勝った賞金は、水原氏の口座に振り込まれ、大谷氏の口座には一切返済されていない。

 

 捜査当局は、大谷氏と水原氏のここ何年もの何千とあるコミュニケーションの記録を全て精査したが、一度も送金に関する話、賭けに関する事の言及は無かった。
 

 大谷氏の代理人(CAAのネズ・バレロ氏)が不正送金に気づけなかった理由は『事務所に日本語を話せる職員は誰もおらず、大谷との会話や連絡はすべて水原容疑者だけに頼っていたため』と明かした。(日刊スポーツ

 

 つまり、水原氏は、大谷氏の金銭感覚を熟知した上で、渡米直後から大谷氏の口座からお金を盗むことを企てていたことになる。

 

水原氏が終わった瞬間

 結局、水原氏は、違法賭博の負けが重なり借金返済のため、大谷氏の口座から2021年11月~2024年1月までの間に約24億円を違法賭博業者に送金していた。

 

 大谷氏は、球団からの振り込み口座の残高を確認しなかったために、不正送金を見過ごしてしまった。 

 

 水原氏は、大谷氏の口座から自由に送金できたわけだが、水原氏にとって想定外だったのは、ドジャーズとの契約金(1000億円)の97%が10年後の後払いになったことだ。

 

 つまり、1000億円が先払いだったならば、水原氏は1000億円の中から借金相当分を盗み出すことができたかもしれないが、後払いになったため、球団から即払いされる金額は約3億円程度となり、借金返済が出来なくなった。

 

 大谷氏が入団会見で後払いを発表した時の写真です。この時、水原氏の表情から「終わった」と察したのでしょう。

 

  大谷氏は、水原氏を信頼し、通訳だけでなく、身のまわりの管理まで任せ、いわば代理人のような立場とみなしていたわけだが、裏切られてしまった。


  『どんなに信用できると思った人であっても、信用しすぎるのは良くない』という教訓といえるでしょう。

 

  大谷氏にとっては「高額な授業料」でした。

 

意味深なメッセージ

  米司法省が大谷氏の「白」を発表した4/11に、大谷氏は自身の公式インスタグラムに次の写真を投稿した。(yahoo news)

 

  彼の愛犬(デコピン)が、DECOYのワインをくわえている何気ない写真だ。

 

  さて、"DECOY"の意味は「囮(おとり)」で、戦争や諜報の分野で良く用いられる用語だ。

 

 「囮をくわえた」⇒「囮を捕まえた」ということなのだろうか。

 

 水原氏は有罪を認めて「司法取引」する方向だという。(時事通信

 

 水原氏の銀行詐欺罪には最高100万ドル(約1億5300万円)の罰金or最高30年の懲役が科される可能性がある。(yahoo news)

 

   今後、水原氏が送金した先にある「違法賭博業者」の摘発、マネーロンダリングまでつながるだろうか。

 

  本日も、最後までお読みいただきありがとうございました。

 

〇フルボ酸

 

〇よもぎ茶