ひとり

自分を本気で変えたいと思った時

一番手っ取り早い方法は1人になってみること

最初に僕が1人になったのは16歳で東京に出てきた時 

このままここにいたらきっと

これ以上に自分はダメになる

自分を変えたい

そう思って上京した

16歳のガキンチョには東京は怖くて寂しい異国だった

自分を変えたいと出てきたもの

かなり中途半端だった

上京後 怪我をして仕事とボクシングを1週間 休んだ時

ボロアパートで1人

俺は何しに東京に来たんだ

俺は何してるんだ

自分を変えるため来たんじゃないかと

それから引退まで煙草はやめた

それから21歳の時 単身アメリカへ武者修行に行った

日本ではもうスパーリングパートナーがあんまりいなくて

だけどあっちには黒人の筋肉ムキムキやデカイ強そうな奴がいっぱいいた

怖え〜

ミドル級は日本では最上量級だったけど向こうに行けば平均的な体格だから

練習相手はゴロゴロいた

あんまり治安のいいところじゃなかったし

英語も話せないし

今みたいにLINEもSkypeもなかったから

毎日孤独だった

一度 車で迷子になって知らない街を2時間さまよった 

このまま一生帰れなくなるかもと泣きそうになった

そして今回の入院でまた

1人になった

たくさん 色々考える時間があった

つづく

じゃあの。