手術の満足度 | 竹原慎二 オフィシャルブログ

手術の満足度



僕の今までの大きな手術といえば


今回の膀胱全摘手術の他に



24歳の時、ボクサーの職業病と言われる左目の網膜剥離の手術だった




この時も極秘で入院し手術を受けた


バレてしまえば即引退だったから


まぁ結局引退したけど




元々1.5あった視力が術後は一気に0.04くらいになった


手術後はガスを抜くためドーナツ枕に顔を埋めて下を向いていなければならなかった



それでもこうしていれば良くなるものと信じて寝返りも我慢してずっとうつ伏せで過ごした



だがなかなか良くならなかった



結局、剥離した所を止め切れておらず
数週間後再手術が必要となった 



それでも再手術すれば見えるようになると思っていた




だがやっぱり見えない




遠近感がつかめなかった



軽く投げられたデカイボールすらキャッチできない


これでは相手のパンチなど全くかわせなかった



結局 僕は現役を引退した





医者も自分の出来る最善を尽くしてくれたのかもしれない




だが僕としての手術の満足度は5点くらいだった




その後 少しでもよく見えるようになるためには


併発している外傷性白内障の手術を勧められた


これ以上の視力のアップは期待出来ないが
曇りが取れればもう少しクリアーに見えるようになるとの説明だった 



だがこれは目に半永久的にレンズを埋め込む手術だった



完全にボクシングは出来なくなる



僕はまだまだ諦めきれなかった


だからなかなか決心つかなかった


そのうち慣れれば左目が見えなくたって
右目だけで戦えるようになるかもしれない




テレビで人の世界戦の試合を観た後なんて益々、俺だってまだやれる まだやりたいと全身の血が騒いだ


身体が衰えないように鍛えておかないと


しばらくは未練を断ち切れずにいた



だが結局それから正式な引退届けを提出し
引退発表をしたあと



別の病院で白内障の手術を受けた





劇的に見えるようになったわけではないが


形がぼんやりと見える程度まで見えるようになった




というか支障があっても自分でこの辺折り合いつけながら今まで生活をしてきている




今回の手術は何点だろうか




満足度は70点くらいかな


不便なことや大変なことは色々あるが



これもまた その後自分なりにうまく工夫したり



折り合いつけて生活をしていくしかない






つづく






じゃあの。