癌になって気付いた事
自分の癌がわかってからしばらくは今まで自分の何がいけなかったんだろうってことばかり考えた
もっとまともな医者に早く出会い早期発見出来ていたら
自分でももっとよく調べるべきだった
早く見切りをつけて別の病院にいっておけばよかった
自分の身体を大事にすればよかった
暴飲暴食してたし
タバコ吸っていた時期もあるし
なんでもすぐ薬飲んでたし
毎晩 酒飲んでたし
いったい何をどうしていたら癌にならずにすんだのだろうか
頭の中はそんな堂々巡りを繰り返し
あの時 こうしていたらあぁしていれば って「たられば」ばかり考えては凹み後悔した
そうして悩んだり
あがいたりして行き着いた先は
過去をどんなに悔やんだりしたところでどうにも変えられないが
それでもその反省を未来に活かせるならば後悔することにも意味があるんではないかってこと
僕は生きるか死ぬかの瀬戸際まで行ってやっと真剣に自分の身体と向き合い人生の生き方を考えるようになった
どうせなら明るく前向きにいこう
言うのは簡単だがそこに行き着くまでにはかなりの葛藤と
後戻りと
立ち止まりがありながら
それでももがいてあがいて
前を向いてきた
病気がわかってから食事とか生活習慣を振り返り見直した
農薬とか添加物とか気にするようになったし
食べ物は自分の身体を作るものだから
質にこだわった
そしてなるべくバランスのいい食事を心がけている
薬も極力飲まないようになった
適度な運動も
夜 飲み歩く回数も前よりは減った
まずはとにかく何でもやってみようって
癌にいいっていわれていること試していった
といってもそんなに難しいことや続かないことはやらない
あれは食べてはダメ これはやっちゃダメってものはどこかに偏りがでる
だからこれは僕の方針だが極端なことはしない
ちょっと言い訳も入っているけど(笑)
最近はまた飲みに行く回数も増えてちょいちょい女房から怒られてる
今はネット社会だから大量の情報があふれている
こっちではいいと書いてありながら
あっちでは効果なしって一体どっちなんだって話がいっぱいだし
一口に癌と言っても人それぞれだから
何が原因で癌になったかとか
これをやれば治るかとか
そういうのはわかんないけど
でも出来る努力はあると思う
早期発見よりもっともっと大事なことはまずは癌や病気にならないこと
病気になりたい人なんかいないけど
2人に1人は癌になる時代
癌検診は大事だしそこでたまたま早期に発見できればラッキーだけど
でもその前にできる予防は色々ある
いつも思うんだけど僕も含め芸能人の誰かが癌になったとき
毎回テレビに医者が出てきて早期発見が大事 検診を受けようって話で終わる
せいぜいタバコが悪いってことくらいしか言わない
検診にはリスクもあるし
いいことばかりじゃない
本当はもっと気にしなくてはいけないこと
もっと気をつけたほうがいいこと
他にもいっぱいあるんじゃないのかと思う
僕は大病してからやっと色んなことに気をつけるようになったけれど
でも本当はそれは病気になる前に気付けた方がいい
それから保険もちゃんと入っておいたほうがいい
色々気をつけてもそれでもさまざま要因で病気になってしまうことはある
今は色んな治療法や選択肢があるが
お金のことでその治療を諦めるのは悲しい
健康な時はまさか自分が病気になるなんて想像もしていないから保険料がもったいないとか思ったりもするし
保険に入っていても健康だから1度も使ったことが無く 損したと言う人もいる
何の備えもしてこなかった奴に限って「結局のところ金かよ 金持ちだけがいい治療を受けられる」とか言ったりする
そうならないためにも
ちょっとイヤないい方だがお金がない人こそ最低限の保険には入っておいたほうがいいと思う
僕は自分がいいと思ったもの
やってみたいと思ったことをやってるだけだし
自分のためにやっていることだから
人にあれやったほうがいいとか
これは効くとか偉そうなこといえないけど
でもそんな僕を近くで見ていた家族や友人らは確実に変わった^ ^
メタボだったやっさんはかなり痩せたし
畑山もケンちゃんも禁煙した
トレーナーの安達は生命保険に入った
自分の周りが少しずつ変わり始めた
さすがにこれで僕も病気になった甲斐があったなぁとまでは思えないがそれでも周りの仲間たちが健康に気をつけて元気でいてくれることはうれしいし
自分の気持ちも救われる^ ^
麻央ちゃん 頑張れ〜
負けるな祈ってるよ
つづく
じゃあの。