新膀胱 | 竹原慎二 オフィシャルブログ

新膀胱



新膀胱はついこの前まで小腸だったのだ

それが今日からお前は膀胱に生まれ変わったのだぞと言われたって新膀胱の方もそんなに急には変われないだろう


徐々にゆっくり



今後こいつとうまく付き合っていかなくてはならない


よろしく頼む



焦らないぞ〜




そうは思っても僕はかなりのせっかちな性格だった



管を抜いてからは排尿記録をつけるのが日課となった


今までトイレに行っても
一回の尿の量など測ったこともなければ気にすることなどなかった 


だがこれからは量と時間で管理していかなくてはならない



初めのうちは自分の意思などまるで関係なしにダダ漏だった


これはかなりの屈辱だった




わかっていたこととはいえけっこう凹む





医者に「漏れはどうやったら止められるのか」と質問した



「止める?
管を抜いて2日目ですから…止めるとか我慢とか無理です でも徐々に新膀胱に尿を貯められるようになりますから」と言われた



一応 看護師から骨盤底筋を鍛えると尿漏れがしにくくなるっていう体操の仕方のプリントももらっていた


かなりゆるめの体操だ




体操しているイラストのじーさんも涼しい顔してなんか余裕そうだし




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医者は僕は今まで人より運動してきているし筋力ありそうだから体操は必要ないかもしれないって言ってた



でもまぁ痛みもだいぶ治まってしたし暇だしたまにはやってみるか



僕はベッドの上で時々じいさんと同じポーズをしてみた




それから先生の言った通り徐々に新膀胱に貯められるようになっていった




貯められるようになったらなったで今度は貯めすぎてはならない


200ml〜せいぜい300mlまで


時間で言えば2時間前後



水分をたくさん取った時はもう少し早めに行くし
逆に汗でたくさんでている時やあんまり水分を取っていないときは3時間ぐらいまでいけることもある



はじめは苦労したのだがだんだんと経験でこの辺は感覚でわかってくるようになった



そういえばY先生
新膀胱手術を医学的には可能でも
性格的に勧められない人がたまにいるって言ってた

はっきり言えばいい加減な性格の人って意味だろう

新膀胱は本物と違って水風船のようにどこまでも伸びる 
そして伸び切った新膀胱は本物のように自力で収縮することはできない



中には新膀胱をきちんと管理せずに500mlくらい貯めてしまう人がいたそうだ



そういうことを繰り返していると巨大膀胱となってしまい元に戻らなくなってしまう 




こう見えても僕はもともと時間に細かい性格なのだ
遅刻常習者とか許せない




だから時間で管理すること自体はそこまで苦悩はない



現在僕の新膀胱はかなりいい仕事をしてくれている

今はほとんど漏れる事がない
この辺は個人差があるようだが僕は今はパットすら不要だ

ただ飲み過ぎは禁物だ^ ^

今は昼も夜もきちんと自己管理さえできれば日常生活に支障はない


今後僕の一生の相棒だから大事にうまく付き合っていく




でも慣れたとはいえ毎晩 夜中に起きなくてはならないのは眠くて辛い時もある


睡眠は免疫力を上げるためにもかなり重要だ


だが僕はもう朝までぐっすり眠ることはできない



でも失ったものを悔いてもどうにもならないから

しかし人間の身体 再生機能は素晴らしいと思う小腸が膀胱の代わりをしてくれるなんて^ ^

今できることでなんとか工夫していく



時間が空いたら昼寝すればいいし




それから細切れ睡眠の質を上げるにはどうしたらいいかなって考えて



できるだけ同じ時間に寝て同じ時間に起きるほうが熟睡できるかなって思って




なるべくそうしようと心がけている






つづく







じゃあの。