回復 | 竹原慎二 オフィシャルブログ

回復


手術翌々日からは歩くことが日課となった
初めは20歩ほどが限界だったが 少しずつ距離と回数を伸ばしていった


じっとしていると腸閉塞になりやすいらしい


多少無理をしてでも身体を動かさなくてはならない


自分の身体が自分で自由に動かせない 

身体からたくさん管が通っているせいもある

左脇腹からの黄色いリンパ液がやたら漏れる


脇腹から管が通されているが管の方に流れていかず横から漏れているので分厚いガーゼで押さえてあった


看護師ガーゼを頻繁に変えてくれるのだがすぐさままたびしょ濡れになる

時には寝間着や腹帯 シーツまで汚した



相変わらず自力で体温調節ができなかった 


数日間発熱が続いた(38度前後)



寒さと暑さが交互に襲ってくる




暑くて汗だくになり冷房を最低温度にしてキンキンに冷やし部屋は北極の世界にした 
氷枕とアイスノンで脇の下を冷やす 


そうしていると今度は寒さで身体がブルブルと震える 氷枕をよけ今度は暖房をガンガンに最高温度へ こんどは南国の世界へ 看護師が湯たんぽと温かいおししぼりを持ってきてくれた 毛布を何枚も追加してもらって包まる 


そんなことを繰り返したせいで


女房は僕と逆の事をしていた



身体中が痛すぎていったいどこが痛いのすらわからない



内臓をえぐりとられた痛みに悶絶した



それでも日に日に少しずつ少しずつながら回復していった


3日目は椅子に座ることができるようになった




どんな体勢でいても痛いのは痛い


手術後4日目の昼から食事が出た
重湯とヨーグルトとコーンスープだった

 

食事というより飲み物だったが空腹の僕には最高の食事だった



それをゆっくりゆっくりとスプーンで飲んだ


それまで使用してきた痛み止めは依存性が強いものなのでそろそろ弱い錠剤タイプに変えていきたいと医者に言われた


おー(;_;)/~~~今でもこんなに痛いのに
痛み止め変えたらどうなるんだ(T_T)


僕はあまり麻酔が効かなかった


手術中も麻酔の効きが悪くてこのままでは15分後に目が覚めてしまうとわかるそうだ 麻酔科医に最高量を追加したとあとで説明された

だから術後すぐは痛み止め射てなかったんですよ〜と

痛かったでしょう〜と申し訳なさそうに言った


痛み止めの効きも悪かったようだ

僕には全然効いていないんじゃないか(・・?と思えた


医者は筋肉が多い人の方が痛みが強い傾向があるといった


今頃 そんなこと言われても…(;_;)/~~~


聞いてないし



痛ってーー


ひたすら我慢の日々だった




たぶん出産の時と同じかな

喉元過ぎれば熱さ忘れる



産んだ事ないけど^ ^




つづく









じゃあの。