転院 | 竹原慎二 オフィシャルブログ

転院

3月24日

手元にあった検査データーを持って東大病院へ行った 

今までのいきさつも紙に書き出したものを自作し持参した

画像を見る限り浸潤度はギリギリT2 に見える 見ようによってはT3にも見えなくはないがこの画像だけでこれ以上は断定できない

治療計画は
T2ならば術前抗がん剤なしで手術
T3ならば術前抗がん剤のあと手術 

最終判断は先週撮ったCTとMRIを見て判断すると言われた 


手術はすぐに入れてもらえますか?

浸潤度が浅くて抗がん剤不要ならすぐ手術の準備を入れます

ただ先に抗がん剤をやった場合 体を回復させるために1ヶ月ほど開けなくてはならない そうなると早くても5月末ぐらいかなぁ 病院のスケジュール的には入れられますよ


もし抗がん剤だった場合どのぐらいやりますか?


抗がん剤は個人差があってやってみないとわからないところがあるからね 

とりあえず2クール (1クールではなかなか効果が期待できないから )そこでCT撮ってみましょう 

その結果次第でもう1クール追加か手術に踏み切るかの判断がいい 

尿路変更は選べますか?

いまのところ尿道に癌はないようだから医学的にはどちらも選べます

尿道を残すとそこへの転移の確率は上がりますか?


まぁ 残す以上その可能性はゼロではない だが上皮内がんからの浸潤がんが尿道への転移の確率が高いとは思わないな


 
今まで行った病院の中で許される状況の中でこれほどまで患者の希望を最大限聞いて治療計画を立ててもらえるところはなかった



この病院で治療を受けたい



「先生 実は僕 明日から入院予定が入っていて抗がん剤4クールもやるっていわれているんです だけど僕は転院してここで治療を受けたいです 先生 どうか助けてください お願いします」

先生はちょっとびっくりしていたが
「わかりました それではとりあえず3月28日から入院予約を入れましょう その前にあさって3月26日に前の病院からCTとMRIをもらって外来に来られますか?」


隣にいた女房がここで確認をしていいかと言って診察室からB先生の病院に電話をした

「明日入院予定の竹原です 急で申し訳ないが明日からの入院キャンセルしてください 転院します 先日撮ったCTとMRIを貰いにできるだけ早く行きたいのですがいつ行けばいいでしょうか 」

先方の看護師もびっくりして 「えっ ちょっと先生に確認しますね それとも直接代わりますか」と

直接代わってもらえるならお願いしますといったが 何やらあちらでゴソゴソ揉めていた 
結局B先生には代わってもらえなかった


それでも明日の朝イチで用意しておくので取りにくるようにと看護師から言われた


あさってまでに間に合うことを確認し診察室を出た




東大病院を出て駅に向かって歩いていると女房の携帯が鳴った



A先生からだった




またお前か







つづく





じゃあの。